2014年02月06日 10:30 公開

医師と患者で"右目"が違う? 取り違えの原因に

眼科医が注意呼びかけ

 医療現場ではまれに患者や臓器の取り違えが問題になるが、眼科でも医師と患者で左右の目に対する認識が異なるという調査結果が出た。みさき眼科(東京都)の石岡みさき院長は1月30日、沖縄県で開かれた日本角膜学会などの学術集会で、カルテ上に図示された右眼を左眼と間違えて答える患者が半数に上ると報告。誤認の原因となり、最悪の場合は健康な目に治療してしまう可能性があることから、患者からも治療する方の目を指で示すなどの予防策を講じるよう呼びかけた。

製薬会社社員でも4人に1人以上が誤認

 治療や手術における左右の取り違えはあってはならないトラブルだが、報告は後を絶たない。カルテや問診票では、左側から「右目→左目」の順に記載されるのが通例だが、石岡院長によると問診票の記載が左右逆になっている患者が少なくないという。間違えた理由を患者に尋ねると「先生から見て右なのか、それとも自分から見て右なのか分からなかった」「『左右』と言うので、左目のことから書くのが当たり前だと思っていた」などという答えが返ってきた。

 そこで石岡院長は、眼科の医療薬を主に扱う製薬会社の男性会社員76人(医療群、平均年齢36.9歳)と、それと年齢を合わせた男性患者76人(非医療群)に対し、両目のイラストを示した上で、カルテ上の右目がどちらに当たるか選ばせた。

 すると、患者の49.0%がカルテ上の右目を誤認していたことが分かった。また、製薬会社社員でも誤答率が27.6%に上り、4人に1人以上の割合で間違って認識していたことが分かった。年齢や製薬会社社員の勤続年数も検討したが、左右を誤認することとの関係は認められなかった。

 石岡院長は、医療機関のスタッフが口頭のみで患者の情報を伝えることなどが誤認につながりやすいとし、患者から治療する目を指で示すよう求めたり、必ず両目を診るようにしたりする対策を説明。患者にも、自分から治療する目を指で示すよう助言した。

(編集部)

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