2014年03月14日 06:00 公開

中高年女性に多い舌痛症、不安や緊張ある人でなりやすい

かみしめ避けてリラックスを

 舌が痛い、口全体がぴりぴりするなどを訴える舌痛症。中高年女性に多く、不安や緊張を抱える人がなりやすいという。東京都健康長寿医療センター歯科口腔(こうくう)外科の山口雅庸部長は「かみしめを避け、安眠を心掛け、肩凝りを取る、そして心配事を解決するなどでリラックスすることが大切です」と助言する。

原因特定できない

 舌痛症は舌に痛みがあるが、裂傷、潰瘍、腫瘍、菌やウイルス感染など明らかな原因を特定できない。口全体がぴりぴりと痛い、しびれるように痛いという人もいる。

 「中年以降の女性に多く見られる症状です。不快度は高いものの鎮痛剤を使う必要はなく、他のことに集中していると忘れるようです」と山口部長。

 いつから痛みを感じるようになったか覚えていない人もおり、自然に治ることもある。医療機関を受診したが病名を聞いていない、受診しても治らない、舌がんが心配、舌が白い、口が乾く、舌に溝があるなど、訴えもいろいろだ。

 「味が変とか舌にぶつぶつがあると言う人もいますが、味覚異常はなく、ぶつぶつは舌乳頭と呼ばれるもので異常ではありません。症状を上手に説明できないことが特徴です」(山口部長)

 視診や触診での異常もない。ただ、健康や日常生活に不安や緊張を抱えており、肩凝りやかみしめがある人に目立つという。

口内炎などのことも

 痛む部位は、大抵は舌先端や舌の縁だが、舌背(上面のざらざらしている所)中央のこともある。「舌の粘膜表面に微細な傷がある可能性があります。表面には神経があるものの、血管はないので出血はしません。腫れや発赤も見られないのです」(山口部長)

 傷は精神的緊張から舌を下の歯に押し付け、こすり付ける動作が原因ではないかという。これをやめれば痛みはなくなるが、習慣となっているため容易ではないようだ。

 山口部長は「舌痛症と思っていてもアフタ性口内炎、義歯などによる傷、菌やウイルスによる感染、腫瘍、亜鉛の摂取不足などのこともあります。気になるようなら、口腔外科か耳鼻咽喉科、できれば舌痛症の治療経験が多い医療機関を受診して」と話している。

(編集部)

2013年2月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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