2014年03月26日 06:00 公開

治療法を選ぶコツとは? 神戸大リウマチ教室

主治医とのコミュニケーションのポイントを紹介

 関節リウマチは直ちに生命に関わるものではないものの、長く付き合わねばならない病気。今では効果の高いさまざまな治療薬がそろっており、どのように生活したいか、そのためにどのような治療を受けたいかなど、希望に応じた治療を選ぶこともできるようになってきている。患者が自分から治療に向き合っていくことができる半面、選択肢が多いためにどの治療法を選ぶのがよいのか悩む人も少なくない。1月30日に開催された神戸大学の整形外科リウマチ患者教室「2014年、今年のリウマチ治療の展望」で、同科の三浦靖史准教授が主治医とのコミュニケーションのポイントを紹介した。

まずは主治医とよく相談すること

 主治医が使い方を熟知している薬、他の患者が使っていて評判の良い薬など、どんな治療方法を選ぶかの基準はさまざまだが、他人が使って良かった薬が自分にも良いとは限らない。「まずは、自分の体の状態を理解してくれている主治医とよく相談して、治療法を決めることが重要です」と三浦准教授は話す。

 生物学的製剤など最近の関節リウマチの治療薬は高額なものが多く、患者にとって大きな悩みのタネ。それは、主治医にとっても同様だという。「実際に、治療費が高額なために生物学的製剤の治療を提案しづらい、と感じている医師も少なくないのです。現状の治療でよいのかどうか迷っていたり、生物学的製剤の治療に関心があったりする場合は、生物学的製剤の治療を受けた方がよいかどうか、自分に合っているかどうか、患者の側から積極的に主治医に相談してみてはいかがでしょうか」(三浦准教授)

「副作用はありますか?」ではNG

 主治医とよく話し合うためのポイントとしては「話の要点を絞る」こと。三浦准教授は「必ず解決しないといけない質問に絞って尋ねるようにすると、どんなに忙しそうにしている医師でも確実に答えてくれるはず」と説明する。

 質問の仕方も重要なポイントだ。例えば、副作用が気がかりなときに「この薬に副作用はありますか?」という質問は意味がない。薬には副作用がつきもので、副作用がない薬は効果がないといっても過言ではないからだ。「どんな副作用がありますか?」「副作用は怖いものですか?」と尋ねると意義のある情報が得られるだろう、と三浦准教授はアドバイスした。

(長谷川 愛子)

神戸大学 整形外科リウマチ教室
 神戸大学整形外科では、関節リウマチ患者が自分の病気についての理解を深め、より良い療養生活を営めるアドバイスを伝える目的で、2003年から毎月1回、同大学病院で患者教室を開講している。同院に通う人だけでなく、他の医療機関や診療科で治療を受けている関節リウマチ患者、患者の家族、医療関係者など、関節リウマチに関心を寄せる全ての人に門戸を広げている。

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