2014年03月28日 10:30 公開

子宮頸がんワクチンの副作用、添加物が原因か―学会調査

脳内免疫異常の可能性

 子宮頸(けい)がんが予防するとして定期接種に組み込まれたHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンだが、中高生を中心に接種後、全身の痛みを訴える報告が相次いでいる。日本線維筋痛症学会の西岡久寿樹理事長(東京医科大学医学総合研究所所長)は3月23日、東京都内で開かれた健康アカデミーセミナー(主催=難病治療研究振興財団)で、学会が行った予備調査の結果を発表。HPVワクチンの副作用(副反応)は、ワクチンの効果を高める添加物が引き起こす脳内の免疫異常、ASIA症候群の可能性があると指摘した。同学会では、本格的な調査に乗り出しているという。

添加物が脳内の自己免疫異常を引き起こす?

 日本線維筋痛症学会は今年2月20日~3月20日、学会のネットワークに登録されている医療機関138施設のうち3施設の、関節リウマチや線維筋痛症などの膠原(こうげん)病患者96人(うち女性89人)を対象に、HPVワクチンと副反応に関する予備調査を行った。

 その結果、 HPVワクチンを接種した55人のうち、8人で接種後に原因不明の全身の痛みや激しい関節炎などがみられた。年齢は10歳代が大半。多くは線維筋痛症の疑いで受診したが、大部分で治療薬のプレガバリンが効かなかったという。

 ある症例は、線維筋痛症の診断の一部を満たしていたものの、血液検査で異常が認められず、効果が高いとされる治療法も効かなかった。幻聴、幻影、幻視や性格異常などがみられたため精密検査をしたところ、脳の一部に異常を発見。横浜市立大学医学部の横田俊平教授(小児科)は、脳炎(抗NMDA受容体脳炎)と診断した。

 HPVワクチンには、効果を高める添加物(アジュバント)としてアルミニウムなどが使われている。西岡理事長は、こうした新しいタイプのアジュバントが脳内の自己免疫異常をもたらし、重度の筋肉痛や関節炎、認知障害、睡眠不良などの症状を来すASIA症候群を引き起こす可能性を指摘した。

厚労省に全面中止も提案

 日本線維筋痛症学会では、HPVワクチンを接種した数カ月~数年後に症状が出る「遅延型副反応」と慢性疼痛(とうつう)などとの関係について、客観的データの収集を目的に、4月以降、調査を行うことを厚生労働大臣に要請している。

 なお、西岡理事長は3月24日に厚労省の担当官と面会し、HPVワクチンの副反応が精神的なものではないこと、重い副反応が決して少なくない頻度で認められていることなどを説明。さらに、効果に疑問を持っている人々も多いため、厚労省をはじめ関連学会が真剣に調査を行い、問題があれば接種を全面的に中止するのが妥当ではないかと伝えたという。

(編集部)

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