2014年04月25日 10:30 公開

O型の男性は前立腺がんを再発しにくい―東京医大

A型に比べ35%低い

 血液型(ABO式)の性格判断はポピュラーな話題のだが、科学的な根拠が乏しいといわれている。一方、血液型によって病気にかかる危険性が変わるとする研究結果が、国内外から報告されている。こうした中、東京医科大学医学部の大野芳正准教授(泌尿器科)らは、4月11~15日にスウェーデン・ストックホルムで開催された欧州泌尿器科学会で、O型の男性では前立腺がんの手術後にがんを再発しにくいとする研究結果を発表した。A型の男性に比べ、再発率が35%低かったという。

患者555人を4年以上追跡調査

 骨やリンパ節などに転移していない「限局性前立腺がん」では、手術によって前立腺を全て取り除いた(全摘術)後も約3割でがんが再発するという。

 大野准教授らは、2004~10年に限局性前立腺がんと診断され、前立腺全摘術を受けた555人を平均で52カ月追跡調査し、血液型との関係を調べた。

 その結果、O型の患者では、A型の患者に比べて前立腺がんの再発率が35%低いことが分かったという。

 大野准教授らによると、前立腺がんの再発と血液型の関係を示した報告は初めて。今後、大規模な研究などによる検証が必要としている。

 血液型と病気の関連は、心臓病や脳卒中(関連記事)、ノロウイルス(関連記事)、消化器がんなどで報告されており、前立腺がんについては今年3月、全摘術後の静脈血栓塞栓(そくせん)症へのかかりやすさについての研究結果が報告された(「Journal of Urology」2014; 191: 646-651)。ここでもO型だけが静脈血栓塞栓症にかかりにくいとされている。

(編集部)

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