2014年04月28日 06:00 公開

タバコを吸うとウンチがしたくなるのはなぜ?

 喫煙者です。タバコを吸うと必ずウンチがしたくなります。周りに聞いても同じで、女性で吸ってる人は便秘のときに助かるとも。なぜそうなるのでしょうか。

うすた(30代男性)

タバコに含まれている成分の影響と習慣や暗示によると考えられます。

 タバコに含まれているニコチンには、自律神経を興奮させる作用があります。腸管の運動が促進されるため、お通じは良くなります。でも、ニコチンを多量に取ると逆に自律神経を抑制したり、血管を収縮させて血流を悪くしたりするため、腸管の運動は低下し、便秘傾向になります。

 また、習慣と暗示の効果も考えられます。今までの経験や周囲の話から「タバコを吸うと便秘が解消する」と思い込み、おなかの調子に影響するのでしょう。

 便秘は苦しいものですが、それを解消するためにタバコを吸うことはお勧めできません。タバコによる健康被害を今一度思い出して、禁煙を心がけていただきたいです。

中野 里美(なかの さとみ)

 1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。