2014年05月09日 06:00 公開

若い女性に多いメニエール病、前兆あればすぐ受診を

耳の圧迫感など

 目まい、難聴、耳鳴り、耳閉感(耳が詰った感じ)が同時に起きるメニエール病は、若い女性に多い病気。命に関わるわけではないが、発見が遅れると重症化して治療が難しくなる。そのため、耳の圧迫感などの前兆にいち早く気づいて受診することが重要だ。東京医科大学耳鼻咽喉科の鈴木衞教授に聞いた。

内耳の水膨れが関与

 メニエール病は、目まいや難聴などが同時に、発作的に繰り返すのが特徴。原因はよく分かっていないが、内リンパ水腫(内耳の水膨れ状態)が関与しているという。

 女性、特に30歳代後半~40歳代前半が多く、また几帳面(きちょうめん)で神経質な人、疲労、ストレス、睡眠不足の人などで起こりやすいといわれている。また、肥満の人が少ないというデータもあるようだ。

 治療が遅れると、(1)目まいが治まっても難聴が残る、(2)難聴が両側に起こって治りにくくなる、(3)片側だけの難聴でも目まいが治りにくくなる―といった問題が出てくるため、早期発見が大切。鈴木教授は、下記のような前兆(前駆症状)に気付いたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診するよう勧めている。

  1. 耳閉感
  2. 耳の圧迫感
  3. 耳鳴り

ストレス避けて

 診断では、症状の出方などを聞く問診のほか、聴力検査や平衡(バランス)機能を調べる目まい検査が行われる。脳梗塞などでも目まいは起こるので、そうした病気との鑑別(見分けること)も必要だ。

 「メニエール病と分かれば、治療には内耳の循環を良くして内リンパ水腫を軽くするため、一種の利尿薬を使います。目まいが強い場合は、目まいを抑えるジフェニドールなどの薬を処方します」

 こうした薬物療法とともに欠かせないのが日頃の心構え。

 「この病気はストレスが誘因になるので、ストレスを避けるのが第一です。週2回ほど、テニスやジョギングなど自分に合った運動を軽く汗を流す程度に行うと、ストレスの解消に役立つだけではなく、内耳の血流が良くなり内リンパ水腫の軽減にもつながります」

 このほか鈴木教授は、規則正しい生活をして睡眠不足を避けるよう勧めている。

(編集部)

2013年4月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)