2014年05月20日 10:30 公開

妊娠中は車の運転に注意! 重大事故の危険性が4割アップ

カナダ研究

 妊娠も中期(16~27週)になると赤ちゃんの体重が重くなり、動くのが面倒になってくる。近所での買い物も、ついつい自動車を使いがちだ。こうした中、カナダ・トロント大学医学部のDonald A. Redelmeier氏らは、妊娠中期では車の運転で重大事故を起こす危険性が、妊娠前より4割以上アップすると、5月12日発行のカナダ医学誌「CMAJ」(電子版)に報告した。Redelmeier氏らは、妊婦の車の運転に対して医師らが注意することが重要と述べている。

「自分で運転」以外の危険性は高まらず

 Redelmeier氏らは、2006年4月~2011年3月にカナダ・オンタリオ州で出産した18歳以上の女性50万7,262人の、妊娠前と妊娠中の事故について調べた。

 女性が運転手だった際に起きた自動車事故は、妊娠前3年間の月177件に対し、妊娠中期は月252件と、事故を起こす危険性が42%増えていた。

 妊娠中の事故は妊娠中期の初めで最も上がっていたが、妊娠後期(28週以降)では妊娠前と同等かむしろ減っていた。また、妊娠中期でも自分が運転手でない場合や歩行者だった場合、他の乗り物に乗っていた場合では、事故の危険性が妊娠前を上回ることはなかったという。

 さらに、季節による差はなかったものの、1日のうち朝の事故が最も多く、夜が最も少なかったほか、単独事故よりも多発事故の方が多かったなどの結果も示された。

 Redelmeier氏らは「これまで研究で、妊娠中の自動車事故で女性に何らかの合併症が起こる可能性が指摘されている。今回の検討から、妊娠中の自動車運転による事故予防の重要性が明らかになった。ガイドライン(指針)で妊婦の安全運転に関する勧告を含めるべき」と提言している。

(編集部)

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