2014年05月28日 10:30 公開

腎臓病になったらウオーキングを! 透析・移植が2割減

死亡は3割減―台湾研究

 腎臓の機能が低下していく慢性腎臓病(CKD)は、血液をきれいにする機能が衰えるため、進行すると人工透析が必要になる。悪化を防ぐには、食事や運動など重要だ。こうした中、台湾・中国医薬大学付設医院のI-Ru Chen氏らは、進行度が重い慢性腎臓病患者6,000人以上について調べた結果、ウオーキングで人工透析や腎移植が2割、死亡が3割減ったと、5月15日発行の米医学誌「Clinical Journal of American Society of Nephrology」(電子版)に報告した。週当たりの回数が多いほど効果が高まったという。

ウオーキング VS その他の運動

 慢性腎臓病の進行度は1~5のステージ分けられ、進行すると元に戻らなくなる。さらに進むと、体の老廃物を機械などで取り除く人工透析や腎移植が必要となり、脳卒中や心筋梗塞などで死亡するケースも多いという。

 これを防ぐには、血圧・血糖値の管理や検査などのほか、塩分やタンパク質の制限、適度な運動といった生活習慣での取り組みが必要だ。

 Chen氏らは、2003年6月~13年5月に同医院へ通う慢性腎臓病患者6,363人(ステージ3=2,292人、ステージ4=1,287人、ステージ5=2,784人、平均年齢70.1歳、男性3,659人)について調べた。なお、すでに人工透析や腎移植を受けている人は除外した。

 過去3カ月間で最もよく行った運動をウオーキングと回答した1,341人(21.1%)と、それ以外(ハイキング、ジョギング、ダンス、サイクリング)の5,022人に分けて0.6~2.5年間、追跡調査したところ、ウオーキンググループはそうでないグループに比べて死亡が33%減、透析・移植が21%減だった。

週5~6回で死亡6割減、透析・移植4割減

 ウオーキンググループの回数別リスクは下記の通り。週当たりの回数が多いほど、そうでないグループと比べたリスクが下がっていた。

  • 週1~2回 死亡 17%減、透析・移植 19%減
  • 週3~4回 死亡 28%減、透析・移植 27%減
  • 週5~6回 死亡 58%減、透析・移植 43%減
  • 週7回以上 死亡 59%減、透析・移植 44%減

 以上の結果から、Chen氏らは「ウオーキングは慢性腎臓病患者に最も人気のある運動で、死亡や透析・移植の危険性の低下と関連していた」と結論している。

(編集部)

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