園田マイコさん 乳がんとの闘い(2)出会い、そして治療

2014年06月18日 15:00 公開

園田マイコさん 乳がんとの闘い(2)出会い、そして治療

2:出会い、そして治療

――最終的に手術したのは3つ目の病院?

 義理の母がすごく心配して色んな人に聞いてくれて、聖路加国際病院を紹介してくれました。

 初診の日、担当の先生が診察室に来てくれて、横になっていたらカーテンが開いて、笑顔で「大丈夫だからね」って声をかけてくれました。その笑顔にやられましたね(笑)。もう、先生にお任せしようと思いました。

――先生の笑顔が救いになったのですね。診断はいかがでした?

 しこり2センチ、ステージⅠの終わり、浸潤がんでリンパ節転移はなしでした。やはり「もしかしたら全摘かもしれないね」って言われたんです、MRI(磁気共鳴画像)でしこり以外のところにも影が見えたので。その夜は泣きましたよ。本当につらかった。

 ところが、最終的な検査の結果、先生から「影は何でもなかったから、これなら乳房を温存しても大丈夫だと思いますよ」と言われたので、拍子抜けしてしまいました。全摘の覚悟をして質問もたくさん用意していたのですが、温存の場合の質問リストは作ってなくて...。

 それでも、「先生、温存したら再発のリスクはどうなんでしょう?」って聞いたところ、「今の状態はね、温存にしても全摘にしてもリスクはそんなに変わらないと思うんですよ、だから温存で大丈夫」との返事。「はあ...そうなんですか」って気が抜けたようでした(笑)。

----治療への迷いや悩みはありませんでしたか?

 まず、最初から抗がん薬は必要と言われました。抗がん薬を免れるような手だてがないか、抗がん薬を使ったとしても髪が抜けるなどの副作用が強いものは使いたくない、違う薬はないのか、などいろいろと聞いたですけど、「あまり髪の毛が抜けない薬はあるけど、再発の人にしか使えない」「最初が肝心だよ」「抗がん薬だから脱毛は免れないけど」って言われて...

――それはすぐに受け入れられましたか?

 いえ、受け入れられませんでした。もともと先生には「手術の前と後のどちらで抗がん薬を使いますか」と聞かれ、術後でお願いしていました。術前だと手術の時に体力がなくなるんじゃないかって思ったし、本音を言えば、手術をしたら「これだったら抗がん薬を使わなくていいよ」って言葉が聞けるんじゃないかという期待もありました。

 でも手術後、「やっぱり(がんの)"顔つき"が悪いんだよね」って言われてしまって「抗がん薬は絶対必要だ」と。もう一度、先生に「どうにかならないですか」と聞いてみましたが、「数年後再発する可能性が出てくる」「命を守るためにも必要」と言われて、「もう受け入れよう」って思いました。

 私の場合、抗がん薬を使うのは4回だと聞いていたので、ほんのちょっとだから頑張ろうって思うことにしたんです。でも、"ほんのちょっと"ではなかったですね、副作用のつらさは。

――吐き気、味覚障害、便秘、動悸、だるさといった副作用や抵抗感については著書でも触れられていますね。

 私の母も抗がん薬の経験者なので、副作用のつらさは見ていました。今の薬は吐き気止めが中に入っているからか、意外と吐き気は強くなかったのですが、いろいろな副作用のつらさは大きかったし、やはり抵抗感は強かったんです。

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