2014年07月04日 06:00 公開

冷房による「冷え」、まずは食事や運動で改善を

漢方の力借りる手も

 冷房の効いた屋内にいると腰や手足が冷えて痛くなるなど「冷え」に悩む女性は多い。空調が整い、体が本来の暑さ寒さに適応しづらくなっていることが背景にある。藍野病院(大阪府)内科の吉田麻美副部長は「生活習慣が招いている冷えもあり、見直すことが大切」と呼び掛ける。

疲れやむくみ起こす

 「女性の体は筋肉が少ないので、男性より冷えやすいのです」と吉田副部長。熱を生み出すのは脂肪ではなく筋肉。女性に冷え性が多いのはそのためだ。また、仕事が深夜に及ぶなど不規則な生活は交感神経と副交感神経のバランスを崩し、新陳代謝が落ち、冷えにつながるという。シャワーだけで済ませる入浴や、おなかや背中が見える服装、過度のダイエットなども原因になっていると指摘する。

 冷えは疲れ、むくみ、目まい、頭痛、不眠、集中力低下、風邪の原因にもなる。ひどい生理痛や月経不順、肩凝り、目の下のくま、肌の乾燥なども招く。

 漢方薬での治療は、糖尿病や心不全、甲状腺機能低下症など冷えを起こす病気が隠れていないかを検査してからになる。その上でまずは「養生」、つまり生活習慣を改めることだ。

当帰芍薬散などを使う

 清涼飲料水や生野菜、果物は日中に取る。ストールや靴下などで首や足首を温め、寝るときは腹巻きなども使う。ラジオ体操など運動も大切だ。それでも症状が改善されない場合、漢方薬の力を借りる。

 生理痛や月経不順には「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、疲れやストレスが原因の冷えには「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、肩凝りや頭痛には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」、冷えによる腰痛や手足の痛みには「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」などが使われる。様子を見ながら薬を増減していくが、1カ月ほどで症状の改善が見られるという。

 「漢方薬は働く女性を支えてくれる心強い味方ですが、すぐに頼らずまずは生活改善から始めてください。医師に相談するのはそれからでも遅くはありません」と吉田副部長は話している。

(編集部)

2013年7月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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