2014年09月03日 06:00 公開

色素が白く抜け斑点になる尋常性白斑、日焼けを避けて

肌守る色素細胞が欠落

 肌の色素が抜けて白い斑点ができる尋常性白斑は、日本人の1~2%にみられるとされ、決して少なくない。命に関わる病気ではないが、美容上の問題が大きく、特に女性では精神的な負担も出てくる。肌の色素、メラニンを作るメラノサイトという色素細胞が欠落して発症するとされている。日焼けすると肌の色の差がより濃くなるだけでなく、紫外線から肌を守るメラノサイトがないため、ダメージを受けやすくなるという。東京医科歯科大学医学部皮膚科の高山かおる講師に聞いた。

免疫が体を攻撃か

 尋常性白斑は皮膚の色が白く抜けて斑点ができる病気。原因について、高山講師は次のように話す。

 「メラノサイトの欠落によって生じます。なぜメラノサイトが欠落するのかは分かっておらず、本来は外敵から体を守るはずの免疫が体を攻撃して起こる自己免疫疾患や遺伝などが考えられています」

 白斑は体のどこにでも生じ、(1)部分的な局所型、(2)神経分節に沿って体の片側にできる分節型、(3)全身にできる汎発(はんぱつ)型―の3タイプに分けられる。

 「この病気は幅広い年齢層にみられます。命には関わりませんが、若い女性では顔や手などの露出部にできると美容上気になり、それがストレスになって日常生活に支障を来す人もいます。気になる場合は皮膚科を受診するとよいでしょう」(高山講師)

皮膚移植する場合も

 診断は症状からつく。ただ、甲状腺機能低下症や亢進(こうしん)症といった甲状腺の病気を合併しているケースがあるので、そうした病気の有無を確認してもらった方がよい。

 治療はステロイド薬の塗り薬による薬物療法と、皮膚にダメージを与えない特殊な紫外線を照射する紫外線療法が一般的だ。

 「紫外線療法は、特殊な紫外線を白斑に照射してメラノサイトを誘導する治療法です。こうした治療で改善しない場合は、皮膚の移植療法が行われる場合もあります」(高山講師)

 日常生活では紫外線は避けた方がよい。日焼けすると白斑と正常な皮膚との濃淡が目立つようになる。また、皮膚を日光のダメージから守るメラノサイトが多く欠損した汎発型では、紫外線にはより注意が必要だ。

(編集部)

2013年10月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)