2014年09月17日 10:30 公開

認知障害になりやすい血液型は?―米研究で関連指摘

 元気に長生きするには、肉体的な健康だけでなく、理解、判断、論理、記憶といった認知機能の健康も重要だ。その認知機能が低下しやすい血液型があると、米バーモント大学医学部のKristine S. Alexander氏らが9月10日発行の米医学誌「Neurology」(電子版)に発表した。ほかの血液型よりも認知障害リスクが80%以上高かったのは何型?

血液型は脳卒中やがんとも関連

 ABO式血液型の性格判断は科学的根拠が示されていないものの、病気についてはこれまでの研究で脳卒中や心臓病、ノロウイルスへの感染、消化器がん、前立腺がんなどとの関連が指摘されている(関連記事:AB型の人は脳卒中リスクが3割高い―米研究ノロウイルスもついに「ワクチンで防げる病気」に?O型の男性は前立腺がんを再発しにくい―東京医大)。

 Alexander氏らは、米国で2003~07年に登録された後、平均3.4年間の追跡調査中に認知障害が現れた495人と、現れなかった587人について、血液型やその中にある血液を固まらせるタンパク質(血液凝固第Ⅷ因子)の濃度と、認知障害との関係を検討した。

 すると、認知障害でないグループでAB型の割合が4%だったのに対し、認知障害グループでは6%と多かった。

AB型でリスク82%増

 年齢や性別、人種、地域などの影響を除外した上で、O型を基準に認知障害になるリスクを解析したところ、A型もB型もO型と変わらなかったが、AB型では82%高いことが判明。さらに、血液凝固第Ⅷ因子の濃度が高くなるごとに認知障害リスクも上がることも分かった。

 Alexander氏らによると、AB型では血液凝固第Ⅷ因子の平均濃度がO型の約1.4倍だったが、AB型の認知障害リスクの高まりは血液凝固第Ⅷ因子の濃度と関係なかったという。

 脳卒中や心臓病を引き起こす要素、危険因子の一部は、認知症や認知障害にも影響する。これまでの研究でAB型は脳卒中や心臓病になるリスクが高いと報告されていることから、同氏らは「今回の研究は、脳卒中や心臓病などと認知障害の関係について理解を深める助けとなるだろう」とコメント。血液型の誤分類があった可能性や、影響を除外しきれなかった要素があることなど研究の限界点を挙げた上で、今後のさらなる研究で仕組みの解明が必要と指摘している。

(編集部)

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