2014年09月30日 19:20 公開

音楽好きは注目! ヘッドホン難聴にならないための3カ条

1時間聴いたら休憩を!(Thinkstock/Getty Images)
1時間聴いたら休憩を!(Thinkstock/Getty Images)

 携帯音楽プレーヤーやスマートフォンの普及により、音楽がより身近になっている。一方で注意が必要なのが、ヘッドホンやイヤホンによる難聴。音の大きさだけでなく、音を発しているものから耳までの距離が近いほど聴覚にダメージを受けやすいとされるため、ヘッドホンやイヤホンを使っていると難聴を起こしやすいのだ。メディカルコート池田耳鼻咽喉科(東京都中野区)の池田麻子副院長は「ヘッドホン難聴にならないための3カ条」などを紹介し、注意を呼びかけている。

失った聴力が戻らないことも

 音は空気が振動することによって伝わるが、その振動を感じ取って脳に信号を伝えるのが、耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)の有毛細胞だ。人間の耳は、90デシベル以上の大きな音に長い時間さらされると、この有毛細胞が傷ついて難聴が起こるとされている。

 90デシベルは、生活騒音では大声や犬の鳴き声などに相当し、電車や地下鉄の車内(80デシベル程度)、目覚まし時計(70デシベル程度)よりもうるさいレベル。ちなみに、救急車や消防車のサイレンは90~120デシベルと定められている。

 ロックコンサートやクラブなど大音量がかかる場所に行った直後にも難聴を訴える場合もあり、このような難聴を音響外傷という。ヘッドホン難聴も音響外傷の一つだ。音響外傷は、失った聴力が戻らないことも少なくないという。

 それだけでなく、「聴覚は、音を発するものと耳との距離が近いほどダメージを受けやすくなります。耳に密着させて使用するヘッドホンやイヤホンは、さほど大きな音量でなくても、長時間聞き続けると難聴が起きやすいと言えるでしょう」と池田副院長は指摘する。

1時間おきに休憩を

 池田副院長が勧めるヘッドホン難聴を防ぐ3カ条は以下の通り。

  1. 自室など静かな場所で音量を調整し、外出先でもそれ以上音量を上げない
  2. 約1時間おきに(CD1枚分が目安)10~15分程度耳を休ませる
  3. 疲れがたまっているときや睡眠不足、体調不良などのときには、ヘッドホンやイヤホンの使用は控える

 また、メーカーの取扱説明書を熟読し、正しい使用法を知っておくことも大切という。

 池田副院長は「この先ずっと音楽を楽しむためにも予防は不可欠」と強調した上で、「『最近聞こえが悪くなった』などの気になる症状があれば、なるべく早めに耳鼻咽喉科を受診してください」と勧めている。

(編集部)

2013年11月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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