2014年11月14日 10:30 公開

スカート丈の差に注意! 女子は男子の5倍、脊柱側彎症

腰痛のほか内臓に負担

 背骨が曲がる脊柱側彎(そくわん)症は、小学校低学年から見られることもある。姿勢が悪いことを原因とする声もあるが、多くは原因不明。さらに、女子は男子の5倍以上多いともいわれている。曲がったまま放置すると、将来的に腰痛だけでなく、内臓障害の原因にもなるから注意が必要という脊柱側湾症について、今村整形外科(埼玉県上尾市)の今村恵一郎院長に聞いた。スカートの丈が左右で違っている場合も要注意という。

女子は男子の5倍以上

 人の背骨(脊柱)は、頸椎(けいつい)(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)と、仙骨、尾骨がつながってできている。正常な脊柱は、正面から見ても後ろから見てもほぼ真っすぐだが、脊柱側彎症では脊柱が左右どちらかににゆがみ、さらにねじれを伴っていることが多いとされる。

 今村院長は「脊柱側彎症は、早い例だと小学校低学年、多くは小学校高学年から中学生にかけて発病します。思春期側彎症ともいいます」と話す。女子の方が男子より5~7倍多く、ホルモンや遺伝の影響なども考えられているが、8~9割は原因不明だ。

 脊柱側彎症が進行すると、腰痛のほか、肺が圧迫されて肺活量の低下などを招きやすい。中高年になると、さらに脊柱変形が進行して、運動器症候群(ロコモティブシンドローム)や骨粗鬆(しょう)症による骨折の恐れもある。

 側彎とは、一方に曲がっていることを指す。軽い側彎なら定期的に病院で検査を受けながら様子を見極めるが、症状が進むと専用の装具を着けた矯正治療を行うことになる。重症になると手術が必要になることもあるという。

子供を観察するポイントとは?

 脊柱側彎症は自覚症状がほとんどなく、背中がゆがんでいることに気付きにくい。学校の検診で初めて見つかる場合が多いとようだ。「久しぶりに子供と一緒にお風呂に入った時に、背骨が曲がっていることに気付き、慌てて受診したという例もあります。家族が見つけることはとても重要です」と今村院長は強調する。

 子供の背中を観察するときのポイントは次の通り。

  • 起立姿勢で、肩の高さが左右で違っていないか
  • 肩甲骨の高さが左右で違っていないか
  • ウエストラインが非対称になっていないか
  • 前屈姿勢で背中の肋骨(ろっこつ)や腰に左右の高さで差がないか

 このほか、スカートの丈が左右で違っている場合も脊柱側彎症が原因になっている可能性があるという。

 今村院長は「子供の身長が伸びる間は姿勢や体格の変化に注意し、脊柱側彎症の疑いがあれば整形外科を受診してください。軽い側彎なら必要以上に心配せず、伸び伸びとした生活をさせながら経過観察を」と助言する。

(編集部)

2013年11月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)