2014年11月17日 10:30 公開

来春の花粉はどのくらい飛ぶ? 南関東でスギ花芽を調査

足柄峠に同行

<strong>スギ雄花の芽の付き具合を調査する佐橋紀男訪問教授</strong>
スギ雄花の芽の付き具合を調査する佐橋紀男訪問教授

 スギ花粉がどのくらい飛ぶかは、前年夏の気温や日照時間、降水量などが影響するといわれている。北・東日本では平均気温が高く、降水量も多かったが、果たして来春の花粉は大量に飛ぶのだろうか。気象以外で予測の根拠となるのが、前年秋~冬のスギ雄花の芽がどれくらい付いているか。「あなたの健康百科」では、東邦大学理学部(千葉県船橋市)の佐橋紀男訪問教授が足柄峠(神奈川県南足柄市と静岡県駿東郡小山町の県境、南関東の花粉発生源の一つ)で行ったスギ雄花の芽に関する調査に同行。その結果から、南関東での来春の花粉飛散量について佐橋氏に予測してもらった。

「平年並みかやや少ない」

 佐橋氏は足柄峠の山頂、中腹、麓それぞれに設定したスギ・ヒノキの定点林(定点木群)から、スギやヒノキそれぞれ40本を抽出して雄花の芽の状況(花芽が付いた枝の本数、枝ごとの花芽数、花芽の発育状況など)を観測。多く付いているものから順にA~Dの4段階でランク付けした。

 その結果、山頂エリア(海抜600~700メートル付近)のスギでは、40本のうち雄花の芽の量が2番目に少ないCランクが23本と半数以上を占め、非常に多いAランクとやや多いBランクは10本に満たなかった。

 中腹エリア(海抜400~600メートル付近)のスギでもB~Cランクが31本と多く、Aランクは4本のみ。麓エリアのスギでは、南西に面した陽だまり(海抜100メートル付近)でAランク11本、Bランク14本、Cランク10本と昨年の調査結果を上回ったが、芽は全体的に小粒だった。

 佐橋氏は「南関東の当地における観測結果からの見込みだが、2015年は一大飛散とまではいかないだろう。平年(過去10年平均)並みか、やや少ない可能性が考えられる。ただし、過去10年平均で飛散が多いと考えられる3,000~4,000個/cm2を超える地域では、飛散予測に注意してシーズンを乗り切ってほしい」と強調している。

(編集部)

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