2014年11月19日 10:30 公開

日本の糖尿病人口、720万人でワースト10維持

国際糖尿病連合の最新調査

<strong>「糖尿病アトラス」第6版改訂版のポスター</strong>(IDF公式サイトより)
「糖尿病アトラス」第6版改訂版のポスター(IDF公式サイトより)

 国際糖尿病連合(IDF)は世界糖尿病デーの11月14日、世界の糖尿病に関する最新調査をまとめた「糖尿病アトラス」第6版の改訂版を発表し、各国の糖尿病人口などの推計を示した。日本の20~79歳の糖尿病患者は721万2,000人で、9位だった昨年よりも一つ順位を落としたがワースト10を維持。昨年5位に入っていたロシアは今年ワースト10を離脱した一方、トルコが新たにワースト10入りした。

食事と運動で糖尿病の7割は防げる

 今年の世界糖尿病デーのスローガンは「良いスタートを切ろう(off to the right start)」。砂糖やトランス脂肪酸を多く含む飲料(ちなみに、今ブームのスムージーも"不健康な朝食"に分類されている)や食品ではなく、魚やナッツ、全粒粉のパンや野菜、果物などの"健康的な朝食"の積極的に取るようにするほか、健康的な食事と運動というそれほどお金のかからない方法で糖尿病(2型)の7割は防げる、といった呼びかけを行っている。

 IDFによる今年の糖尿病患者(20~79歳)数の世界ワースト10は以下の通り。

1位 中国 9,628万8,000人
2位 インド 6,684万7,000人
3位 米国 2,577万9,000人
4位 ブラジル 1,162万3,000人
5位 インドネシア 911万6,000人
6位 メキシコ 901万9,000人
7位 エジプト 759万3,000人
8位 ドイツ 727万9,000人
9位 トルコ 722万7,000人
10位 日本 721万2,000人

医療費上位は治療薬販売企業の拠点国が多い!?

 日本は世界保健機関(WHO)などの分類で西太平洋地域に属しているが、この地域はワースト10に中国、インドネシア、日本の3カ国がランクインした。地域全体の糖尿病患者数は1億3,800万人、罹患(りかん)率は12人に1人で、糖尿病に関連した死亡件数は182万1,000件と、世界ワーストを記録。この地域で適切な糖尿病対策が講じられなかった場合、2035年の患者数は2億200万人にまで増えると予測されている。

 このように、同地域の糖尿病による負担は世界一だが、糖尿病治療費は世界全体のわずか16%(約1,010億ドル=約11兆8,000億円)にすぎないという。

 なお、世界で糖尿病患者一人当たりの平均年間医療費が最も高かったのはノルウェー(1万1,144.28ドル=約132万円)で、次いで米国(約1万902ドル)、スイス(約1万592ドル)、オーストラリア(約7,931ドル)、モナコ(約7,712ドル)、デンマーク(約7,505ドル)など。あくまで推測だが、上位は糖尿病治療薬を主要製品に位置付ける企業の本国が多いようだ。なお、日本は4,908.07ドル(約57万円)で、西太平洋地域ではオーストラリアに次いで高かった。

(編集部)

更新履歴:2014年11月20日 平均年間医療費の1位はノルウェーの誤りでした。お詫びして訂正致します。

関連トピックス

関連リンク(外部サイト)

ファーマトリビューン(PharmaTribune)