2014年12月04日 10:30 公開

マッサージで治らない痛み―NHK「ガッテン」で特集

早期発見や先進の治療法を紹介

 肩凝りや腰痛をはじめ、体のさまざまな部分に出る痛み。マッサージや接骨院などで治療してもなかなか治らないことに苦しんでる人も多いのでは? でも、そのまま放っておくと痛みが悪化することがあるという。そうした"治りにくい痛み"について、12月3日放送のNHK「ためしてガッテン」で特集された。いち早く発見する方法や先進の治療法とは?

全身18カ所の「ポイントQ」

 番組では、3人の女性を紹介。最初の症状は脚の違和感、手のこわばり、肩のつっぱりとそれぞれで違ったが、共通するのは耐えられないほどの強い痛みがだんだんと体のあちこちに広がっていったということ。痛み止めを飲んでも効果がなく、病院で詳しく検査しても異常は見つからなかったという。

 この3人が「風に当たっても痛い」「水道の冷たい水で指の関節に激痛が走る」「体の中にガラスの破片が入っているような感覚」などと訴える原因不明の強烈な痛みの正体は、「線維筋痛症」と呼ばれる病気だ。治療が遅れると治りにくくなるとされているが、診断が難しく、200万人いるとされる患者の多くは、この病気と自覚しないまま痛みに悩まされているという(関連記事:「線維筋痛症」慢性的な痛みと強い疲労感、200万人が悩む)。

 そこで重要となるのが早期発見だ。日本の専門家も診断に使っている米国リウマチ学会の基準では、体の広範囲にわたる痛みが3カ月以上続き、全身18カ所にある痛みを強く感じる部分、「圧痛点」(番組では「ポイントQ」と命名)を軽い力(4キロ)で押して11カ所以上に痛みがある場合は、線維筋痛症に該当するとされている(ポイントQの場所は番組公式サイトで紹介)。さらに、痛みを数値に表すことができる電流を使った検査もあるという。

痛みは"洗濯ばさみ"の4倍以上!?

 番組に出演したこの病気の専門家、東京医科大学八王子医療センターの岡寛教授は、赤外線を30分間当てる治療と電流を使った検査を組み合わせ、治療前後で痛みの数値を患者に見せることを行っている。実感がそれほどなくても、数値を見ることによって患者は改善したと感じられるようだ。

 番組では、出演者の高田延彦さんの耳たぶに洗濯ばさみを付け、電流による検査で痛みの数値を測定。高田さんは186という数値だったが、線維筋痛症患者では平均790なことから、岡教授は「(洗濯ばさみをつけるよりも)強い痛みがずっと続くので、メンタルに影響するし、自律神経も乱れる」と説明。痛みを抑えれば症状は改善するとし、薬による治療なども紹介された。

(編集部)

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