2014年12月16日 10:30 公開

近視進むと失明するリスク、「知っている」1割未満

バイエル薬品・参天製薬が調査

 バイエル薬品と参天製薬は、近視の男女1,000人を対象に調査した結果、7割の人が「強度近視」や「病的近視」について知らず、強度近視が重い視力障害や失明につながる可能性があることを知っているのは1割に満たなかったと発表した。自分の近視の度数を把握している人も少なかったことから、東京医科歯科大学医学部の大野京子教授(眼科)は「まずは自分の度数を確認して」と助言している。

自分の度数「把握している」も3割未満

 調査は11月11~12日にインターネット上で、近視用のメガネやコンタクトレンズを使っている全国の20歳代~60歳代の男女1,000人(男性53.6%)を対象に行われた。

 強度近視は度数がマイナス8D(ディオプター)を超えた近視で、これがさらに進むと病的近視となり、そのまま放置していると重い視力障害や失明にまで至ることもあるという。にもかかわらず、調査の結果では強度近視という言葉を聞いたことがある人は29.3%にとどまり、強度近視が失明の原因になることについては90.2%が「知らない」と回答していた。

 自分の近視の度数(メガネやコンタクトレンズの屈折率)について「知っている」はわずか26.6%。しかし、強度近視が失明の原因になることを「知っている」と回答した人では、半数近くが自分の度数を把握していた。

マイナス8D以上は定期的に検査受けて

 さらに、近視のために眼科を定期受診している人は全体の21.5%で、「近視のリスク」を意識して通院している人は少ないことが分かった。しかし、強度近視が失明の原因になることを「知っている」と回答した人に限定すると、定期受診をしている人の割合が41.8%に向上。両社は、「近視のリスク」への理解が定期受診に対する意識を高めることを示す結果となったとしている。

 大野教授は「強度近視は病的近視の危険因子であり、まずは自分の近視度数を確認し、マイナス8D以上の強度近視の方は定期的に専門の眼科で網膜や眼底の検査を受けることが失明リスクの回避に非常に重要です」とコメントしている。

(麻耶)

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