2014年12月22日 10:30 公開

糖尿病リスクが高い血液型とは? 仏女性8万人を調査

 目や腎臓、神経などをむしばみ、脳卒中や心筋梗塞などまで引き起こす糖尿病(2型)。生活習慣に大きな原因があるとされているが、血液型によってかかりやすさが違うことが、フランス人女性8万人を調査した結果から分かった。フランス国立衛生医学研究所(INSERM)のGuy Fagherazzi氏らによると、ある血液型ではほかの血液型よりも糖尿病になるリスクが最大で35%も上がっていたという。詳細は、12月18日発行の欧州糖尿病学会発行の医学誌「Dabetologia」(電子版)に掲載されている。

"B型のみ"では21%増

 血液型と病気は、これまでの研究で数々の関連が指摘されてきた(関連記事:AB型の人は脳卒中リスクが3割高い―米研究ノロウイルスもついに「ワクチンで防げる病気」に?O型の男性は前立腺がんを再発しにくい―東京医大認知障害になりやすい血液型は?―米研究で関連指摘)。

 血液型と糖尿病についても検討した研究はあったが、小規模なものがほとんどで、ABO式とRh式の組み合わせで検討した研究はなかったという。今回の研究では、フランスの研究に登録された女性教員8万2,104人を1990年から2008年まで追跡調査。ABO式血液型、Rh式血液型、さらに両者を組み合わせた場合の3通りで糖尿病リスクとの関連を検討した。

 その結果、O型を基準にした場合の糖尿病にかかるリスクは、A型で1.10倍、B型で1.21倍だった。AB型は1.17倍と多かったものの、統計学的な差は認められなかったという。また、Rh式血液型では、RhプラスとRhマイナスで差は見られなかったようだ。

RhプラスB型でリスク最大、O型でなぜ低い?

 ABO式とRh式の組み合わせで見た場合、"万能供血者"とされるRhマイナスO型と比べ、糖尿病リスクが最も上昇したのはRhプラスB型(1.35倍)。次いでRhプラスAB型(1.26倍)、RhマイナスA型(1.22倍)、RhプラスA型(1.17倍)だった。RhマイナスB型とRhマイナスAB型は、統計学的な差は認められなかったという。

 なぜ、血液型によって糖尿病になるリスクが変わるのか。その理由は不明だが、Fagherazzi氏らは以下のような可能性が考えられるとしている。

  • ABO遺伝子座が血管や体の炎症に影響を与える
  • ABO式血液型が糖尿病に関係するとされる複数の分子と関連する
  • ABO式血液型は腸内細菌叢(そう)を規定し、代謝、ひいては糖尿病にも関連する

 またFagherazzi氏らは、今回の対象者は女性のみだったものの、男性でも結果は変わらないと推測。「血液型が糖尿病リスクに強く関連することを支持している」と結論し、O型の人で糖尿病リスクが低い理由を明らかにする研究も必要としている。

(編集部)

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