2014年12月24日 10:30 公開

女性の初経、早過ぎても遅過ぎても心臓病などになりやすい

英研究

 子供から大人になる節目の一つが初経。12~13歳に迎える人が最も多いとされているが、それが早過ぎても遅過ぎても心臓病などになりやすいことが、英オックスフォード大学のDexter Canoy氏らの研究によって分かった。12月15日発行の米医学誌「Circulation」(電子版)に報告されたこの研究によると、初経年齢が10歳以下もしくは17歳以上で20%前後、心臓病や脳卒中、高血圧になるリスクが上がったという。

13歳でリスク最も低い

 Canoy氏らは今回、1996~2001年に英国の50~64歳(平均年齢56歳)の女性121万7,840人を登録した研究データを使い、初経の年齢と心臓病などとの関係を調べた。平均初経年齢は13歳で、初経年齢の割合は10歳以下が3.9%、13歳が24.5%、17歳以上が1.4%だったという。

 分析の結果、心臓病リスクは初経年齢が13歳で最も低く、それより早いもしくは遅いほどリスクが上がっていった。13歳を基準にした心臓病リスクは10歳以下で1.27倍、11歳で1.12倍、12歳で1.02倍、14歳で1.04倍、15歳で1.06倍、16歳で1.10倍、17歳以上で1.23倍だった。

 この傾向は脳卒中や高血圧でも認められたが、初経年齢が10歳以下と17歳以上のリスクの高さは心臓病に比べて穏やかだったようだ(脳卒中リスクは10歳以下で1.16倍、17歳以上で1.13倍、高血圧リスクはそれぞれ1.20倍、1.07倍)。

肥満対策が正常な初経を呼ぶ?

 Canoy氏らは「これまでの研究で初経が早かった人は血圧が高いと報告されており、今回の研究結果とも一致することから、初経が早かった人では心臓病や脳卒中の要因となる高血圧がこれらのリスクを上げている可能性がある」と考察。また、初経が早いことと糖尿病や高コレステロール血症との関連も認められており、これらも心臓病リスクを上げる重要な因子であることが示唆されるという。

 一方、初経が遅かった人でも心臓病リスクが上がっていた点については、血管の内側の壁(内皮)の機能低下が心臓病や脳卒中のリスクを上げている可能性があるとした。

 さらに、これまでの研究で肥満が初経が早いことに関係していると指摘されているため、「心臓病のリスクが低くなる年齢で初経を迎えるには、子供の肥満を減らす対策を行うことが有効かもしれない」と述べている。

(編集部)

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