2015年02月09日 10:30 公開

新睡眠薬で翌日の眠気? 自動車事故発生で注意喚起

2014年11月発売の「ベルソムラ」

 製薬大手のMSDは2月2日、昨年11月に世界で最も早く発売された新しい不眠症治療薬「ベルソムラ」(一般名・スボレキサント、医療用医薬品)について、注意喚起を発表した。服用した翌日に自動車運転中、強い眠気や意識障害(傾眠)を感じた症例が6件報告され、そのうち1件では事故を起こしていたことから、ベルソムラの服用後に自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないよう求めている(関連記事:世界初の作用を持つ新しい不眠症治療薬、発売―MSD)。

4人が他の睡眠薬を併用

 同社によると、ベルソムラを服用した翌日に自動車運転中、強い眠気や意識障害を感じた6人はいずれも男性で、年齢は40~77歳、5人が他の睡眠薬(「マイスリー」2人、「ベンザリン」など1人、「レンドルミン」など1人)を同時に使っていた。

 このうち自動車事故を起こした77歳の男性は、「ベルソムラ錠15mg」を服用したところ、効果が十分でなかったために20ミリグラムへ増量。その1日後に自動車を運転中、急な眠気を催し、追突事故を起こした。この男性は「レンドルミン」などの商品名で処方されている睡眠薬(一般名・ブロチゾラム)を併用していたほか、ベルソムラの増量前には日本酒を1合ほど飲んでいたという。ベルソムラの服用を中止すると意識障害(傾眠)は改善したという。

 こうしたことから同社は、高齢者の用法・用量(1日1回15ミリグラム)を守り、他の睡眠薬やアルコールと併用しないよう呼びかけ。さらに、服用後に自動車の運転などの危険を伴う機械の操作に従事しないよう求めた。

(編集部)

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  • MSD(公式サイト)