2015年03月05日 10:30 公開

"サウナー"に朗報、サウナ多く入る人ほど心臓突然死少ない

フィンランド研究

 美容や新陳代謝の活性に良いとされるサウナだが、"サウナー"と呼ばれる愛好家にとっての朗報が、サウナ発祥の地の研究者らによってもたらされた。東フィンランド大学のヤリ・ラウッカネン氏らによると、頻繁にサウナを利用する人は、そうでない人と比べて心臓突然死などの危険性が低かったという。詳細は、2月23日発行の米医学誌「JAMA Internal Medicine」(電子版)に掲載されている。

週4~7回でリスク63%減

 ラウッカネン氏らは、フィンランド東部に住む中年男性2,315人(年齢42~60歳)を対象に、サウナ浴の頻度や利用時間と、心室細動など心臓の異常による心臓突然死や、原因を問わない死亡などとの関連を検討した。

 さすがサウナ発祥国だけあって、サウナ浴の頻度は最低でも週1回。内訳は、週1回が601人、週2~3回が1,513人と最も多く、週4~7回は201人だった。

 約20年間の追跡調査を行ったところ、サウナ浴が週2~3回の人では、週1回の人と比べて心臓突然死の危険性が22%低下。週4~7回の人ではさらに63%減と、回数が増えるほどリスクが下がっていった。これは、心筋梗塞などの心血管病による死亡、原因を問わない全ての死亡の発生率も同様だった。

1回の利用時間も長いほど好影響

 サウナの利用時間も影響するようで、1回の利用時間が11分未満の人と比べた心臓突然死の危険性は、11~19分の人で7%減、19分超の人では半減した。心血管病による死亡などでも同じ傾向にあったが、全ての死亡に関しては利用時間との関係が認められなかったという。

 同誌の編集長で米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のリタ・リュードベリ氏は、同誌の付随論評(電子版)で「移動検診車での頸動脈の超音波検査など、不要な検査を受けたがる人がいる。こうした人々に私は、代わりにマッサージや温泉に行くなど、自分が本当に楽しめることをした方がよいと忠告することがしばしば。今回の研究結果は、そうした患者が習慣的なサウナ浴を選んだ場合、心地よくなるだけでなく、長寿にも貢献することを示唆している」としている。

 ラウッカネン氏らは、なぜ心臓突然死などを防ぐのかについて「特定するには、さらなる研究が必要」とコメント。リュードベリ氏も「熱いサウナで過ごしたり、くつろいだ時間を持つことが良いのか、くつろいだ時間を多く持てるような生活のゆとりが良いのか、サウナで友情が深まることが良いのか、頻繁なサウナ浴が長寿につながる理由は分からない」としつつ、「しかし、サウナで過ごすひとときが有意義な時間であることは確かだ」と述べている。

(編集部)

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