2015年03月11日 10:30 公開

ドライヤー15分まで、掃除機は問題なし...難聴リスク―WHO

コンサートは28秒まで

 私たちの周りを取り巻く生活騒音は、うっとうしいだけではなく体にも悪影響をもたらしているようだ。世界保健機関(WHO)の調べによると、ドライヤーの騒音は15分、オートバイの騒音は47分、ポップミュージックのコンサートは28秒を超えると、難聴になる危険性が高まるという。一方で、掃除機や洗濯機の騒音はどんなに長くさらされても難聴リスクは上がらないとしている。(関連記事:音楽好きは注目! ヘッドホン難聴にならないための3カ条ロックコンサート後の「急性音響性難聴」にご注意

世界で11億人が難聴予備軍

 携帯音楽プレーヤーやスマートフォンなどの普及によって音楽はより身近な存在になったが、同時にこれが難聴のリスクを高めている。WHOは、中~高所得国に住む12~35歳の半数近く(約11億人)が、こうした音楽デバイスの普及、つまりヘッドホンやイヤホンで音楽を聴くことで難聴の危険性にさらされているとしている。また、クラブやディスコなどで危険にさらされている割合も約4割に及ぶという。

 危険なレベルの音量とは、自動車による騒音(85デシベル)から地下鉄による騒音(100デシベル)相当と定義されている。

 WHOは3月3日の「国際耳の日」にちなんで発表した報告書で、生活騒音の許容基準を次のように示した。

騒音レベルと1日当たりの許容基準

  • 航空機(130dB) 1秒未満
  • 雷(125dB) 3秒
  • ブブゼラ(120dB) 9秒
  • ポップ音楽コンサート(115dB) 28秒
  • ドライヤー(100dB) 15分
  • オートバイ(95dB) 47分
  • 自動車(85dB) 8時間
  • 目覚まし時計(80dB) 25時間
  • 掃除機(75dB)、洗濯機(70dB)、エアコン(65dB)、普通の話し声(60dB)は許容基準なし

※dB=デシベル


耳栓やノイズキャンセリングイヤホンで対策を

 WHOは騒音対策として、騒音にさらされる時間を減らすことや、ヘッドホン・イヤホンで音楽を聴く場合はボリュームを下げることを推奨。さらに実情に合った対策として、コンサートや音楽フェスなどイベントに出かける際には耳栓を使うこと、ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴く際にはボリュームを上げなくても良く聞こえるノイズキャンセリング機能付きのものを使うよう勧めている。

(編集部)

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