2015年04月22日 06:00 公開

ペットの相次ぐ不審死、原因は塗り薬―米当局が注意呼びかけ

痛み止め外用薬…貼り薬は日本でも

 米国の2つの家庭で飼われていた複数の猫が相次いで不調になり、そのうち3匹が死亡した。不審に思った獣医師が死亡した猫を解剖したところ、死因は、筋肉痛や関節の痛みなどに使われる痛み止め(非ステロイド性消炎鎮痛剤=NSAID)「フルルビプロフェン」の塗り薬による中毒だった―そんな事故を受け、米当局のFDA(食品医薬品局)は4月17日、安全情報を発表し、ペットを飼っている人は消炎鎮痛剤を塗った場所を覆うべきかどうかを医療従事者に相談するよう呼びかけた。同じ成分を含む貼り薬は、日本でも処方されている。

腎不全・食欲不振・血便などの症状が次々と

 FDAによると、2つの家庭で飼われていた複数の猫に腎不全や食欲不振、無気力、嘔吐(おうと)、血便などが見られ、動物病院での治療を受けたものの、そのうち3匹が死亡したという。死亡した猫を解剖した結果、腎臓や小腸に非ステロイド性消炎鎮痛剤の中毒を示す所見が認められ、これらが死因となったと判定された。

 いずれの飼い主も、自分の首や足にフルルビプロフェンの塗り薬を使っていたが、飼っていた猫に使用したことはなく、猫たちがどうやって薬に接触したのかは不明としている。なお、飼い主らはフルルビプロフェンだけでなく、筋肉を和らげるバクロフェンや、てんかんの治療に使うガバペンチンなどの成分を含む複数の医薬品を使用していたという。

 承認用量を超えて非ステロイド性消炎鎮痛剤を使うと、人間でも中毒症状が出るが、猫やそれ以外の動物にとってはごく少量でも危険性が高い可能性があるとFDA。飼い主に対して、医薬品をペットの届かないところに置くことや、塗り薬を使う際には塗った箇所を覆うべきかどうか医療従事者に相談することなどを呼びかけている。塗り薬を使った手や指にも注意が必要だろう。

(あなたの健康百科編集部)

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