2015年04月24日 06:00 公開

遺伝的に身長低い人は心臓病リスク高い...19万人を分析

高身長ではリスク低下―国際共同研究

 英レスター大学医学部のクリストファー・ネルソン氏らは、国際共同研究に参加した19万人分のデータを分析した結果、遺伝的に身長が低い人は心臓病になるリスクが高いと、4月8日発行の米医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(電子版)に報告した。逆に、身長が高い人では心臓病になるリスクが低くなっていたという。

6.5センチ低くなるごとにリスク13.5%上昇

 身長が低いことと心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患が関係することは、これまでの研究で報告されており、これらの研究結果をまとめた解析から、身長が平均から1標準偏差(約6.5センチ)低くなるごとに心臓病リスクが8%上がるとされていた。しかし、遺伝的な要因から調べた今回では、さらに高いリスク上昇が示された。

 今回の研究では、2つの国際共同研究から、遺伝的に冠動脈疾患のリスクが高い6万5,066人とそうでない12万8,383人のデータを選んで分析。さらに、血圧やコレステロール値、中性脂肪など心臓病の危険因子(その病気にかかりやすくなる要素)と身長が関連するかどうかも検討した。

 その結果、遺伝的に身長が低い人は心臓病になる危険性が高く、約6.5センチ低下するごとにリスクが13.5%上昇した。逆に身長が高いと心臓病の危険性は低くなり、身長によって4つに分けたうち最も低いグループと比べ、最も高いグループでは心臓病リスクが26%減っていた。

身長に悪玉コレステロールと中性脂肪が関連

 また、肥満度(BMI)、血圧、コレステロール(悪玉・善玉)、中性脂肪、血糖値、血中インスリン濃度、喫煙量、糖尿病など心臓病の危険因子と身長の関係を調べたところ、LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪が関連ありとされた。

 以上のことから、ネルソン氏らは「遺伝的に規定される低身長と冠動脈疾患リスク上昇は相関することが確認された。この関連は、身長とLDLコレステロールや中性脂肪との関係性などから、部分的に説明することができる」と結論している。

(あなたの健康百科編集部)

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