2015年07月08日 06:00 公開

日本発「食べる順番ダイエット」、米国でも効果示される

食後高血糖を改善

 野菜(食物繊維)、肉(タンパク質)、ご飯(炭水化物)の順番で食べると、太りにくいとされる「食べる順番ダイエット」。2010年には日本の研究グループが、この方法で糖尿病患者(2型)の食後高血糖を改善すると報告した(「Journal of Rehabilitation and Health Sciences」2010; 8: 1-7)。その効果は米国でも確認されたようだ。米ワイルコーネル医科大学のアルパナ・シュクラ氏らが、米国糖尿病学会発行の「Diabetes Care」7月号(2015; 38: e98-e99)に報告した。

動脈硬化招く食後高血糖

 食後高血糖とは、字の通り食事の後に血糖値が高くなること。糖尿病の症状の一つで、動脈硬化を進行させる。動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中を招く危険性を高めるため、食後高血糖の治療は重要となる。

 治療は、運動や薬とともに食事療法が挙げられている。その中でも重要なのが糖質(炭水化物)の取り方だ。「食べる順番ダイエット」もそうした食事による治療法の一つで、2010年に日本の研究グループが効果を証明した。しかし、それ以外ではあまり検討されてこなかったという。

 シュクラ氏らは今回、薬(メトホルミン)を服用中で、肥満を合併している糖尿病(2型)患者11人(女性6人、男性5人、平均年齢54歳、平均HbA1c値6.5%)を対象に、食べる順番が食後血糖値にどう影響するかを調べた。

炭水化物をいつ食べるかで比較

 提供した食事は、計628キロカロリー(タンパク質55グラム、炭水化物68グラム、脂質16グラム)の典型的な洋食。食べる前に12時間絶食し、最初の1回は①パン(チャバタ)とオレンジジュース(炭水化物)→15分後→②皮なし鶏胸肉のグリル(蛋白質)→15分後→③ドレッシングやバターを使った野菜サラダ(食物繊維、脂質)―の順番で食べ、1週間後には③→②→①の順番に変えた。

 その結果、炭水化物を最初に食べた①→②→③に比べ、最後に食べた③→②→①で食後血糖値が下がり、インスリンの分泌も抑えられたという。

 シュクラ氏らは、「食べる順番ダイエット」による血糖値上昇の抑制は、薬の効果に匹敵すると評価。今後、長期間実践した場合の有効性や影響が確認されれば、栄養指導の在り方も変わる可能性があるとの見方を示している。

(あなたの健康百科編集部)

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