2015年09月11日 10:30 公開

肌の代謝を促進、アロエベラの3つの美肌効果を発見

近大&小林製薬

 「医者いらず」ともいわれ、古くからさまざまな効能を持つことが知られるアロエだが、近畿大学薬学総合研究所と小林製薬は、アロエ(アロエベラ)の液汁に皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促進するなど3つの美肌効果があることを発見し、8月22~23日に富山市で開かれた和漢医薬学会の会合で発表した。この成果は今後、同社から発売される化粧品に活用していくとしている。

遺伝子「インボルクリン」が増加

 アロエは、300種類以上もの品種があるが、日本の家庭で栽培されているのは寒い気候でも育つキハダアロエが多い。対して、アロエベラは熱帯地方で育ち、大きくて厚みのある葉には半透明のゼリー状の葉肉(ゲル)が多く含まれる。刺身で食べられるアロエやヨーグルト入っているものはこの種類だ。共同研究チームは今回は、アロエベラの皮膚に対する作用について調べた。

 皮膚の表面にある表皮は厚さ0.2ミリのごく薄い膜だが、紫外線や異物の侵入、体の水分が放出されるのを防ぐバリアーとなる。表皮は、内側から「基底層」「有棘(ゆうきょく)層」「顆粒(かりゅう)層」「角質層」の4層構造で、基底層で作られた細胞は形を変えながら表面に押し上げられ、最後は垢(あか)となって剥がれ落ちる。このサイクルをターンオーバーといい、健康な皮膚では一定のリズムで繰り返されるが、リズムが乱れると肌荒れなどの肌トラブルが起きやすい。

 共同研究チームは、アロエベラとともに人の表皮細胞を培養して観察したところ、ターンオーバーの目安となる「インボルクリン」という遺伝子が増えており、アロエベラはターンオーバーを促進することが分かった。

細胞同士をくっつけ強い皮膚構造に

 また、皮膚は細胞同士が詰まってくっついた方が強い構造になり、肌トラブルが起きにくいといわれるが、アロエベラには細胞同士を接着するタンパク質を増やす働きがあり、強い皮膚構造に導く働きがあることも分かった。

 さらに、アロエベラとともに14日間培養された人の表皮細胞を観察したところ、皮膚のバリアー機能に重要な顆粒層が厚くなり、表皮の構造が充実していた。

 共同研究チームは、アロエベラにはバリア機能の高い皮膚構造になるように促し、細胞が詰まって整ったきれいな肌へ導く働きがあるとしている。

(あなたの健康百科編集部)

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