2015年10月29日 06:00 公開

「野菜食べているのに太る」悲劇を避ける方法―米ハーバード大

米ハーバード大研究

 ダイエットのために野菜を多く食べているのに、なぜか太ってしまう―。そんな人は、野菜の種類に気をつけた方がいいのかもしれない。米ハーバード大学公衆衛生大学院のモニカ・ベルトイア助教(栄養学)らは、でんぷん質以外の野菜と果物の食べる量を多いと体重が減り、でんぷん質の野菜の摂取量が多いと体重が増えることを、米医学誌「Plos Medicine」(2015; 12: e1001878)に報告した。今回の研究結果は、果物や野菜の種類によって体重変化への影響の強さが異なることを示唆している。

果物ならリンゴ・洋ナシ・ベリー類が◎

 さまざまな研究結果から、健康のために果物や野菜を多く食べるよう推奨する国は多い。日本でも厚生労働省は、病気の予防に向けて野菜を1日350グラム以上取るよう勧めている。ただし、こうした推奨によると、野菜を食べることと減量との関連は強くないという。

 ベルトイア助教らは今回、米国の女性看護師が対象の研究2件と男性医療従事者が対象の研究1件、計13万3,468人分のデータを抜き出し、特定の果物・野菜と体重が関連するかどうかを分析した。

 その結果、果物を食べる回数が1日1回増えるごとに、4年間で0.53ポンド(約0.24キロ)の体重減少と関連しており、特にベリー類(マイナス1.11ポンド=約0.50キロ)、リンゴ・洋ナシ(マイナス1.24ポンド=約0.56キロ)で減量度が大きかった。

「野菜を食べているのに太る」悲劇を避けるためには?

 一方、野菜を食べる量が1日1食増えるごとに、4年間で0.25ポンド(約0.11キロ)の体重減少と関連していた。しかし、野菜の種類によって差があり、豆腐・大豆(マイナス2.47ポンド=約1.12キロ)やカリフラワー(マイナス1.37ポンド=約0.62キロ)だったのに対し、トウモロコシや豆類全般、イモ類などデンプン質の多い野菜は、逆に体重増加と関連していたという。

 体重増加と関連していた野菜はグリセミック負荷(血糖値を上昇させる程度)が高いものが多く、当然ながらグリセミック負荷が低い野菜の方が体重減少との関連が強かった。つまり、グリセミック負荷が高い野菜を避けるように心がければ、「野菜をたくさん食べているのに太った」という悲劇も回避できる可能性が高くなるというわけだ。

 肥満は、糖尿病(2型)、心血管病、がんなど多くの病気の主な危険因子となっている。ベルトイア助教らは「今回の結果は、果物と野菜の摂取を増やすことが、長期的に体重増加を抑えることに有効で、肥満を防ぐ食事のさらなる推奨を提供するもの」としている。

(あなたの健康百科編集部)

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