NY最新健康事情
2015年11月16日 06:00 公開

NYのラーメンブームの行方

 ニューヨーク(NY)でラーメンブームが始まってから、どれくらいたったのでしょうか。日本食は高額でヘルシーという印象が定着しているNYで、「ramen(ラーメン)」は新たな"日本食"の道を開いてきました。NYのベッドタウンであるここウエストチェスターでも、ラーメン店が多く開店し、ラーメン激戦区となってきています。値段はほぼ同じで、1杯10~15ドル(約1,200~1,800円)。そこに税金とチップが入ると、2人で2,000~3,500円ほどになります。どの店もそれぞれおいしいのですが、その中でも感動的においしかったのが、ウエストチェスターの中心ホワイトプレーンズにある「MOKOMIYA(モコミヤ)」。とにかく麺がおいしい! そこで、経営者Eiji Morita(森田英嗣)さんにおいしさの秘密を聞いてみました。

うまさの秘密は「カラダが喜ぶ素材」!?

 「MOKOMIYA」では、自家製麺の中に代謝を良くする漢方薬が練り込まれているのが特徴で、当日に打った麺だけを使っているとのこと。作り置きをしません。一般に販売されている麺の中には保存料や着色料が添加されているものが多いのですが、こうした安く手に入る既製の麺を使わず、なるべく天然素材をふんだんに使うことにより、長く愛される健康ラーメンを提供しているそうです。スープも麺との相性が良いのですが、舌だけでなくカラダが喜んでいたんですね。おいしいはずです! ちなみに、私が伺ったときは、大リーグNYヤンキースのホームスタジアムのマネジャーが来ていました。

 そして、そのおいしい麺を打っているのが、Shuichi Kotani(小谷修一)さん。彼はそば職人で、レストランのコンサルタントも数多く行っています。生き残るのが難しいNYのレストラン業界で、長く活躍する人物です。この方の活躍はあまりに広く、ここでは書ききれません。機会があれば紹介してみたいと思います。

 いま「日本料理の"シェフ"」という名目では、米国入国ビザが下りにくいのだそうです。理由は「NYではいま、誰でも寿司が握れる時代。日本からのプロの料理人が入国することで、市民の職が奪われることは良くない」ということなのだとか。誰でも寿司が握れる...ふむ。日本の食文化の神髄は、まだまだ伝わっていないのかもしれませんね。

 それはともかく、NYでのこれからの日本食の運命は、NY市民の力にかかっています。NYにとって日本食はもう、"お客様"でもブームの一つでもないのかもしれませんね。ブームから定着へ向けて、これからが勝負。「健康で美味しい」という日本食の基礎を築いてくれた、これまで活躍した日本や米国の人々に感謝しつつ。

スタントン治子(すたんとん・はるこ)

 神戸市生まれ。健康運動指導士、インド中央政府認定ヨガ教師、全米ヨガアライアンス250h、ピラティスPFA、シバナンダヨガ認定、ジャイロキネシス認定、パーソナルトレーナー。レヴァン(現ティップネス)のフィットネストレーナーなどを経て、1994年にパーソナルトレーニングを開始。ヨガやピラティスの講師や団体顧問トレーナーも務める。2013年、結婚を機に米国へ移住。現在は、マンハッタンのベッドタウンであるニューヨーク州ウエストチェスターでパーソナルトレーナーとして活動している。NHK総合の番組でジャイロキネシスの指導を依頼されるなど、メディア出演も多数。

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