2015年11月30日 06:00 公開

加齢による顔のたるみ、ローズマリーで改善か―資生堂

たるむ仕組みも発見

 長く重力にさらされているからか、それとも重力に逆らう力が落ちているのか...年齢を重ねると発生しやすくなる顔のたるみは、美容に気遣う人にとって永遠のテーマだ。そんな気になる症状を、香辛料やハーブとして知られるローズマリーから抽出した成分が改善することを、資生堂が発見した。加齢で肌がたるむ仕組みも特定したという。この研究結果は、今年10月にドイツで開催された再生医療の国際会議「World Conference on Regenerative Medicine 2015」でも発表された。

真皮の空洞化がたるみ招く

 肌の内部にあり、コラーゲンや弾力線維で構成される真皮は、皮膚に弾力を与えて顔の形を支える重要な組織。資生堂は、30~50歳代の女性30人の頬を超音波で調べたところ、加齢とともに徐々に真皮が空洞化していること、真皮が空洞化している人ほど肌の弾力が低く、外見上も大きくたるんでいることを発見した。つまり、肌にハリのある人は真皮がぎゅうぎゅうに詰まっているが、年齢を重ねるとともに真皮に空洞ができていき、少なくなった真皮がたるみを招くというわけだ。

 それから同社は、真皮のさらに奥にある皮下脂肪組織の「脂肪組織由来幹細胞」に注目。国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野の落谷孝広分野長との共同で、この幹細胞と真皮線維芽細胞を一緒に培養したところ、真皮線維芽細胞が活性化されてコラーゲンを作り出し、真皮のような厚みのある構造体がより多く作られることが分かったという。

 さらに、シソ科植物のローズマリーから抽出した成分に、脂肪組織由来幹細胞を引き寄せる効果があり、真皮の空洞化の改善が期待できることを発見した。同社はこの研究成果を、今後発売するスキンケア化粧品に応用するとしている。

(あなたの健康百科編集部)

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