2015年12月09日 19:00 公開

足、舌、手...一目見るだけで重大な病気分かるコツとは?

11月29日放送テレビ朝日「みんなの家庭の医学 2時間SP」より

 恐ろしい病気をいち早く発見するには、その兆候(サイン)に気づくこと。11月29日放送のテレビ朝日系バラエティー番組「たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学 2時間SP」では、足や舌、手など、一目見るだけで分かる病気のサインについて紹介された。もし、これらのサインが一つでも出ているならば、すぐにでも専門医の診察を受けた方がよいかもしれない。

足には病気のサインが現れやすい

 「第2の心臓」ともいわれている足・脚は、健康と密接な関係があることが分かってきている。番組に登場した木沢記念病院(岐阜県美濃加茂市)の北島康雄院長によると、足の皮膚は特に毛細血管が発達していて、しかも、心臓より下にあるので、血液が運んでくる悪い成分がたまりやすく、病気のサインが現れやすいという。

 足のセルフチェックで要注意なのは、足の甲にできたアズキ大の小さな赤い斑点。番組では、浜田志保さん(仮名)のケースを紹介した。最初はただのかぶれや霜焼けと思い、霜焼けの薬を塗って放置していた浜田さんだったが、赤い斑点は足裏や指先にも広がり、1カ月後には右の頬まで赤くなったそうだ。ある日、両足の指関節に激痛が走って転倒したことで、怖くなって皮膚科の検診を受けると、「全身性エリテマトーデス」という原因不明の自己免疫疾患であることが分かった。

 この病気は免疫細胞が正常な細胞を攻撃し、全身で炎症を起こすもので、最悪の場合、命に関わることもあるという。北島院長によると、全身性エリテマトーデスの斑点と霜焼けの判別には、透明のスプーンを使うといいそうだ。スプーンを赤みに押し当てた際、ただの霜焼けは表面が白くなるが、全身性エリテマトーデスの場合は赤みが消えないとのことだった。

舌を見れば健康状態が分かる!

 最近ではあまりなくなったが、昔は風邪をひいて病院に行くと医師は「舌診」といって、まず舌の様子をチェックしたもの。番組では、東京歯科大学(東京都千代田区)口腔(こうくう)外科の柴原孝彦教授が「舌は無数の毛細血管が集まり、全身の異変のサインが現れやすい場所」と説明した。舌のセルフチェックで重要なのは、手鏡を用意してじっくり見ること。普段は凹凸があって湿り気がある舌が、つるつるして少しテカっている場合は「鉄欠乏性貧血」の可能性が高いため、専門医の診断を受けた方がよいそうだ。

 危険なサインは、舌にできた白いデキモノ。口内炎と思いがちだが、触ると硬く、痛みはないものは、口内炎と違って「舌がん」の可能性があるのだそう。舌がんは50歳代以降に多く、喫煙や酒の飲み過ぎなどが要因とされる。舌がんなどの口腔がんは、年間約1,5000人がかかっており、7,000人死亡している。死亡率が高いのが特徴だ。1~2週間たっても治らないデキモノを発見したら、迷わず口腔外科や皮膚科を受診すべきという。

しこりができない乳がんも

 乳がんのセルフチェックといえば、乳房を触ってしこりを発見することが有名。しかし番組では、湘南記念病院(神奈川県鎌倉市)乳腺外科の土井卓子医師が、しこりができにくい2つのタイプの乳がんが紹介した。

 1つは山﨑美江さん(仮名)のケース。山﨑さんはある日、お風呂で体を洗っているときに、泡の中に血らしきものを見つけ、その後、ブラジャーの裏地に褐色のシミを発見した。しばらくして病院でマンモグラフィー診察を受けたところ、突如、乳頭から血が噴き出したというから驚く。診断結果は「非浸潤性乳管がん」で、乳がんの約11パーセントを占めるしこりをつくらないものだった。医師ですら触診で発見することは極めて難しいそうで、しこりのチェックだけでなく、普段からブラジャーの裏地をしっかりチェックしておくことが必要という。

 もう1つの清水妙子さん(仮名)のケースは、触ると熱があって少し痛がゆく感じる小指の爪ほどの赤い湿疹が左胸でき、やがて乳房全体に広がった。慌てて病院を受診すると、「炎症性乳がん」との診断されたという。これは、乳がん全体のわずか0.3パーセントと少ないものの、短期間でリンパ節やほかの器官に転移する可能性もある危険ながんだ。

 番組で土井医師は、マンモグラフィー検査を受けることも大切だが、日々のセルフチェックが重要とアドバイス。その際のチェックポイントは、乳房のくぼみと乳頭の陥没などの異変という。乳房内にできたがん細胞が皮膚や乳頭を引っ張ることで起きる。乳房のくぼみや乳頭の位置がおかしいと思ったら、すぐに医師の診断を受けた方がよいだろう。

じっと手を見れば病気が見えてくる!?

 番組ではこのほか、手の指の関節に腫れたような赤みがあれば「皮膚筋炎」の可能性があること、手のひらの中で親指や小指の付け根が赤くなっている場合は「慢性肝炎」の兆候かもしれないこと、爪の先にある白い部分が異様に大きくなっていると「糖尿病」のサインであること、さらに尿の色などによるサインが紹介された。

 12月25日の次回放送では、腰痛や胸焼け、目のぼやけなど、病院に行ってもなかなか良くならない体の不調について、午後7時から2時間48分にわたって紹介するという。

(萩原忠久)

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