2016年01月07日 16:30 公開

4種類の肥満タイプ別ダイエット法、効果が異なる

専門家の講演から

 おなか、二の腕、太ももの気になるぜい肉をなんとかしたい...。美容面でも健康面でも、とにかく悩みが尽きないのがダイエット。運動や食事制限、サプリメントなどさまざまな方法が試されているが、人によって適切なダイエット方法、効果が薄いダイエット方法があることをご存じだろうか。筆者が以前に参加した日本杜仲研究会のセミナーでは、鈴鹿医療科学大学(三重県鈴鹿市)の藤川隆彦教授が、肥満のタイプは4種類あり、その肥満タイプごとに効果的なダイエット方法が存在すると紹介していた。自分の「お肉」はどんなタイプなのか、それを理解することがダイエットへの近道かもしれない。

まずは自分の肥満タイプをチェック

 一口に「肥満」といっても、体に全体的にぜい肉があるのか、おなかや下半身などピンポイントでぜい肉がついているのか、その肥満傾向によって効果的なダイエットは異なるという。まずは、藤川教授が提唱する「4種類の肥満傾向」を知り、自分はどのタイプなのかをチェックしてみよう。

1:リンゴ型(おなかポッコリ型)

 全体的に丸く太るが、特におなか(みぞおち)がポッコリと出てくるタイプ。基礎代謝、特に糖分の代謝が悪く、肥満から糖尿病、高脂血症、脂肪肝などの症状を併発しやすい。またこのタイプは、コメやパンなど炭水化物を好む傾向があり、食べ過ぎや運動不足が肥満の原因となっている。

2:洋ナシ型(下半身ぽっちゃり型)

 お尻や太もも、下半身に脂肪が付くタイプ。脂肪の代謝が悪く、女性の場合は月経不順や子宮関係の病気を併発する危険性も高くなる。脂肪分の多い肉や揚げ物などをつい食べ過ぎてしまう傾向にあり、一度付いてしまった皮下脂肪なども代謝の悪さから落としにくい。

3:バナナ型(スリムだが下っ腹ぽっこり型)

 筋肉量が少なく基本的にはスリムな体型だが、下っ腹にポッコリと脂肪がついてしまうタイプ。基礎代謝も高めで、そもそも太りやすくはないものの、加齢による代謝の低下などから、一度太ると付いたぜい肉を落とすのが難しい。また、筋肉量が少ないため脂肪が燃焼しにくい。消化器系が弱く、冷え症など肥満とは別の病気を抱えがちなタイプでもある。

4:キウイ型(ガッシリ型)

 全体的にがっしりとして見えるが、筋肉質というワケではなく内臓脂肪、皮下脂肪もあるタイプで、別名「加齢性リンゴ型」。油っこいものやプリン体が多い食事、酒ならビールを好む人に多く、若い頃は付いた脂肪を燃焼することもできたが、加齢による代謝の低下から太ってしまう。言い換えれば「全体が丸くなる中年太り」がこのタイプだ。

タイプ別に効果的なダイエットをしよう

 自分の肥満タイプを把握したら、続いてタイプ別に効果的なダイエット方法を知ろう。基本的にダイエットの目的は、脂肪を落とす=効率良く燃焼させること。肥満タイプによって効率良く脂肪を燃焼する方法も変わるので、ツラいだけで効果がないダイエットに励むのではなく、ベストな方法を選ぶことが重要だ。

ダイエット方法1「運動・カロリー調節型ダイエット」
<適応タイプ:全肥満タイプ> 
 脂肪を燃焼させるのに最適なのは「運動すること」。また、摂取カロリーを抑えれば、脂肪の増加も抑えられる。しかし、多忙な生活を送る中で定期的な運動をするのは難しいし、外食をすると否応なく高カロリー食となりがちなことから、ベーシックでありつつ難易度も高いダイエット方法でもある。

ダイエット方法2「節食ダイエット」
<適応タイプ:リンゴ型、洋ナシ型>
 脂肪になってしまう食事を見直したり、量自体を減らしたりすることでダイエットを目指す方法。単純に食事量を減らす以外にも、低カロリー食品代替ダイエット、栄養価を考慮した食品を取るダイエットもある。ただし、このダイエットの最大の敵は「リバウンド」。また、しっかりとカロリー計算や食品選択を行う必要もあり、専門家のアドバイスがないと難しい面もある。

ダイエット方法3「排出・合成熱利用型ダイエット」
<適応タイプ:リンゴ型、洋ナシ型、キウイ型>
 近年ブームとなっているのがこのダイエットで、サプリや燃焼型食品(トクホ飲料など)を利用して行うものだ。ただし、サプリメントの中には摂取した脂肪を排出させるだけで、すでに付いている脂肪の燃焼はできないものもあるので注意だ。

ダイエット方法4「代謝促進ダイエット」
<適応タイプ:全肥満タイプ>
 肝臓、筋肉、褐色脂肪細胞を積極的に燃焼させることを目的としたダイエットで、最新のタイプでもある。代謝を促進させる方法は「胆汁酸を効率良く排出、循環させること」で、その方法は「アスペルロシド」という成分を含んだ食品を取るだけという簡単さ。藤川教授によると、マイタケ(キノコ類は全般的に◎)やコンニャク、杜仲茶などを積極的に取るだけで、毎日1時間ウオーキングなどの運動をしているのと同等の脂肪燃焼効果が期待できるという。またこの方法は、基礎代謝が衰えていても食品に含まれるアスペルロシド(胆汁酸)が補ってくれるため、中年期以降の肥満に悩む人でも効果的とのこと。

「第4世代ダイエット」は中高年層にも効果

 さまざまなダイエット方法が存在するが、近年発見された胆汁酸とアスペルロシドの効果を利用したダイエットは「第4世代ダイエット」とも呼ばれている。全肥満タイプに効果があり、また代謝機能が衰えた中高年層でも効果を得られ、何より特定のものを食べたり飲んだりするだけという簡単さから、実行しやすいのが最大のメリットだろう。

 もちろん、運動や食事制限、サプリなどでも脂肪を燃焼させることは可能なので、今回紹介した方法から自分に一番合った方法を選択してほしい。最悪なのは、自分の肥満タイプと合っておらず、なおかつ苦労が多いダイエット方法を盲信した上で、ダイエットに失敗してしまうこと。まずは肥満タイプのチェックと、自分に合ったダイエット方法の選択から始めよう。

(取材・文/佐藤圭亮)

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