2016年01月28日 21:30 公開

ベルトの締め過ぎ、寝る前の歯磨き...病気につながる4大習慣

1月25日放送フジ「バイキング」より

 普段、何気なくやっている習慣が、実は病気につながるかもしれない...。1月25日放送のフジテレビ系情報バラエティー番組「バイキング」では、名医2人が病の元凶となる、やってしまいがちな4大習慣「ベルトをきつく締める」「湯船に浸かってから体を洗う」「夜、寝る前に歯を磨く」「首を強く揉(も)む」ことの危険性を徹底解説。また、その対策が語られた。

ベルトを締め過ぎで食道がんに?

 番組で最初に紹介された「病気につながる習慣」は、「ベルトをきつく締めること」。「食道がん」につながる危険があるというのだ。

 おおたけ消化器内科クリニック(東京都港区)の大竹真一郎院長によると、ベルトをきつく締めるとおなかの圧が高まり、胃酸が食道に逆流し、食道に炎症を起こす「逆流性食道炎」という病気になりやすいという。逆流性食道炎は、年々患者数が増えており、ベルト以外にも食生活の欧米化や肥満、ピロリ菌の減少が原因といわれている。

 逆流性食道炎はさらに、食道がんになる危険性を高める。食道がんには種類があり、代表的なのが「扁平上皮がん」と「腺がん」の2つ。日本人の食道がんの95%以上は扁平上皮がんで、喫煙や飲酒が主な原因だ。一方、腺がんの主な原因は逆流性食道炎。逆流性食道炎が増えることで、腺がんが増えると予想されている。ちなみに、米国では食道がんの扁平上皮がんと腺がんの比率は半々ぐらいだという。

 そのため、ベルトに限らず、おなかをグッと締めつける行動は控えめにするよう、大竹医師は警告する。女性の場合は、補正下着や、流行りのスキニーパンツなどは下半身の血流が悪くなり、冷え性にもつながるとのことだ。

入浴してから体を洗うと...乾燥肌に?

 2番目の「病気につながる習慣」は「湯船に浸かってから体を洗うこと」であり、「乾燥肌」になってしまうとのこと。

 医学博士の森田豊医師によると、「順番が非常に大切」だという。皮膚の表面は、皮脂という油のようなもので覆われており、これによって皮膚の細胞に含まれる水分がキープされている。湯船に先に入ると、全身の温度が一気に上がって皮膚がふやけ、皮脂が剥がれやすくなってしまう。その状態で身体を洗うと、さらに皮脂が剥がれて水分が蒸発し、それが原因で乾燥肌になってしまうというのだ。

 どうすれば、乾燥肌にならないのか? そのポイントは4つあり、まず第一に「湯船に浸かる前に体を洗う」。2つ目は「ゴシゴシ洗わない」。ナイロンたわしは使わず、よく泡立てて、手で優しく洗うだけでOKだとか。3つ目は「熱いお風呂の長湯は避ける」。熱い風呂だと皮脂が浮いてしまい、体の水分や保湿成分を失ってしまう。38~40度のぬるめのお湯に10分ほどでOKだそう。

 そして、特に大切なのが4つ目の「入浴後すぐに保湿クリームを塗る」。乾燥する前に塗ることが大切で、お風呂から出てすぐに体を拭き、湯気が立っているうちに塗るのがよいという。保湿クリームでコーティングすることで、水分が逃げていかなくなると森田医師は解説する。

夜、寝る前に歯を磨くと...寝付きが悪くなる?

 3番目の「病気につながる習慣」は「夜、寝る前に歯を磨くこと」であり、「寝付きが悪くなる」というのだ。これには、司会の坂上忍さんも「ええ!」と驚きの声を上げ、「(ばい菌を)抱えたまま、寝ろっていうの!?」と訴えた。

 大竹医師によると、「『寝る前』というのがポイント」だという。「メラトニン」という睡眠に大事な、睡眠ホルモンといわれているものがある。メラトニンは、日光を浴びてから14~16時間後に分泌され、自然と眠気を感じるのだそう。

 寝る前に歯を磨くと、このメラトニンが落ちて、寝付きが悪くなると、英国の研究で明らかになっているのだとか。その理由は、歯茎への刺激や、冷水で口をすすぐことで、興奮してしまい、メラトニンの分泌が抑制されてしまうからだという。

 そこで、夜に歯を磨くベストなタイミングは「夕食の30分後」、あるいは「遅くとも寝る1時間前」とのこと。こうすれば、寝付きが良くなるそうだ。

首を揉むと...最悪、脳梗塞に?

 4番目の「病気につながる習慣」は「首を揉むこと」であり、「自律神経のバランスが崩れる」という。そして、最悪、「脳梗塞」につながるというのだ。坂上さんは「普通にやりますよ」と話し、ほかの出演者も「ほぐした方が良さそうじゃないですか?」と疑問を口にする。

 森田医師によると、首には星状神経節があり、ここは体の中でも非常に自律神経が集中しているところだという。そのため、首を自分で強く揉んでしまうと、自律神経のバランスを崩してしまうのだと解説した。また、マッサージなどの専門の方であっても、強く揉まれない方がよいとのこと。

 自律神経とは、呼吸、血圧、脈拍、そして汗のコントロールなどに、よく働いていると言われるという。ほかにも、消化管、内臓の働きなどに作用している。

 では、自律神経のバランスが崩れると、どうなるのか? 「食欲不振」「消化不良」「だるさ」「めまい」「動悸」「息切れ」といった症状が出るそうだ。

 さらに、首には、頸(けい)動脈があり、血管の内側にカス(プラーク)ができている人もいるという。首を強く揉むと、このプラークが剥がれ、脳の血管に流れていき、血管が詰まってしまう。そして、最悪の場合、脳梗塞を引き起こす可能性があるそうだ。

 特に、喫煙者など血管の老化が進んでいる人は、プラークができている可能性が高く危険なため、病院で診てもらうことを勧めている。

(木村朱里)

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