2016年02月05日 20:00 公開

冬に甘い物が食べたくなる...それってうつ病かも

2月1日放送テレ東「主治医が見つかる診療所」より

 新たな国民病とも呼ばれているうつ病。その中には、冬になると発症する「冬季うつ病」というものがあるのはご存じだろうか。2月1日放送のテレビ東京系健康バラエティー番組「主治医が見つかる診療所」では、冬季うつ病について初回された。

ノンスタイル石田さんもうつ病だった

 番組ではまず、うつ病を経験したお笑い芸人「NON STYLE」の石田明さんの、壮絶な体験談が披露された。デビューから3年後の13年前、すでに人気絶頂だったにもかかわらず、石田さんは自分が周囲の期待に応えられないことに悩み、そこに身内の金銭トラブルも重なって思い詰めるようになっていったという。

 ある日突然、トーク中に放心状態になり、その後、不眠が続き、たびたび過呼吸にも悩まされるように。さらに、マンションのベランダから飛び降りたいという自殺願望(自殺念慮)も現れたことで心療内科を受診したところ、うつ病と診断された。その後は投薬治療を続け、先輩芸人の言葉にも救われて治っていったという。

 うつ病は、いまだに詳しい原因が解明されていないが、番組に登場したひめのともみクリニック(東京都品川区)の姫野友美院長(心療内科)は「原因の一つは脳内ホルモンのセロトニン(幸福感を伝達する物質)が足りないこと」と説明。女性にうつ病が多い原因も、もともと女性はセロトニンの分泌量が低く、生理前になるとさらにセロトニンが減少するためだそうだ。

冬季うつ病とは

 うつ病に脳内ホルモンが影響している点からも、うつ病が単なる心の病でなく、脳の病気という側面もあることまで分かってきている。番組で紹介されたのは、冬になって寒くなると始まり、7月になると治る「冬季うつ病」。季節性うつ病の一種で、これにもセロトニンが関係しているらしい。

 番組に登場した中部ろうさい病院(名古屋市)心療内科の芦原睦部長によると、うつ病全体の3%が冬季うつ病(季節性情動障害)だそうで、「冬に特異的に発症するのではなく、冬に悪化するうつ病と考えた方がよい」と話した。

 番組が紹介した男性の場合、12月になった頃に朝起きられなくなり、起きようとしても体がいうことをきかなくなったという。しかも、着ていく服が選べないとか、昼食に何を食べるか選べないなど決断力が低下。ところが、どんなに調子が悪くても7月になると必ず改善する。そこで精神科を受診した男性が告げられたのが、冬季うつ病だった。

原因は太陽光か

 この冬季うつ病、最大の原因は「太陽光」で、日照時間が短くなることでセロトニンが十分作られなくなるために発症するという。日照時間が長くなる7月に治るのもそのためで、特徴としては、(1)朝起きられなくなる、(2)決断力が低下する、(3)夏には症状が消える、(4)炭水化物や甘い物が食べたくなる―の4点。甘い物は、とりわけチョコレートが食べたくなるそうだ。

 甘い物が欲しくなる理由は、日照時間が低下することでビタミンDが不足し、血糖の調節に支障が起きるという点と、ストレスなどでコルチゾール(副腎皮質ホルモンの一種)が消費されて血糖値が上がらないための2点。冬になると憂鬱(ゆううつ)な気分になり、甘い物が食べたくなる人は注意が必要だと番組は警鐘を鳴らした。

 最後に番組では、うつ病の人との接し方を紹介。姫野院長は、うつ病の人に過度の励ましは禁物とし、「うつ病は"心の骨折"のようなもの。骨折は治るのに時間がかかる。うつ病も同じなので、家族もそれを理解して本人が療養できる環境と時間を与えることが大事」とアドバイスした。

 次回の2月8日は、梅宮アンナさん、宍戸開さん、三船美佳さんら二世タレントをゲストに迎え、彼らの健康診断の結果が明かされる「芸能人徹底検査!人間ドックSP」が放送される予定。

(萩原忠久)

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