2016年02月09日 06:00 公開

マッサージ器で肋骨3本骨折、国民生活センターが呼びかけ

5年半で253件の被害報告

 つらい肩凝り、足のむくみを何とかしたい―そう願って家で気軽に使えるマッサージ器を購入する人が増えている。しかし、使い方によっては健康になるどころか、骨折など重いケガを招く恐れもあることは覚えておいた方がよさそうだ。国民生活センターは1月21日、この5年半に253件もの家庭用電気マッサージ器によるケガの相談が寄せられていると発表。中には、肋骨(ろっこつ)を3本骨折して1カ月半入院するなどの重症例もあったという。

販売店でお試し中の事故も

 近年、家庭用マッサージ器の出荷台数は増加傾向にあり、2013年には約195万台に達したとされる。それに伴い、家庭用マッサージ器の使用によるケガなどの件数も増えており、2010年4月~2015年11月に同センターへ寄せられたケガの相談は253件に上った。

 機器別では、マッサージチェアが83件で最も多く、次いでフットマッサージャー49件、ベッド型マッサージ器22件、首・肩かけ型マッサージ器19件など。事故が起きた場所は大半が家庭だったが、量販店や旅館なども約4分の1を占めた。

 主な相談事例の概要は以下の通り。

  • スーパーに展示されているマッサージチェアを体験したら、腕もみ機能で腕が腫れた(70歳代、男性)
  • 通販サイトで購入したフットマッサージャーの締め付けがきつかったので、停止ボタンを押したところ足が強く挟まれたまま停止、しびれたような状態になった(30歳代、女性)
  • 親が首・肩かけ型マッサージ器を使用中、肩と胸の骨が折れた(80歳代、女性)
  • テレビ通販で購入したマッサージチェアの背中の押圧アームに挟まれ、強く締め付けられた。受診したところを肋骨が3本折れていると診断され、45日間入院した(男性、70歳代)
  • 温泉施設でベッド式健康器具を体験したが、ローラーが動き出した瞬間背中に激痛が走り、止めてほしくて「怖い」と叫んだが、販売員は笑うだけで止めてくれなかった。以降、真っすぐ立てなくなり、寝返りも打てない状態になった(女性、60歳代)
  • 2年間毎日マッサージチェアを使用していたところ、頭痛と吐き気が生じた。受診したところ、マッサージチェアが原因と思われる脳脊髄液漏出症と診断された(男性、20歳代)

 同センターは消費者に対し、(1)マッサージ器の購入や使用に当たっては販売店や医師に確認する、(2)最初に機器の使用方法を知る、(3)使用の際には最も弱い強さから始める、(4)体に異常を感じたら、ただちに使用を中止する、(4)使用前に機器の外観に異常がないか確認する―よう助言。さらに、事業者にも適正な使用につながる正しい情報提供を行うことや、販売員の教育を徹底することなどを求めている。

(あなたの健康百科編集部)

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