2016年02月09日 10:30 公開

サスペンスゲームで学べるAEDの使い方―学会制作

「心止村湯けむり事件簿」

 公共の施設だけでなく、企業のビルなどでも見かけることも多くなったAED(自動体外式除細動器)。突然、心臓が止まって倒れた人を救うことができる医療機器だが、実際に使われたのはわずか4%というデータも出ている。そこで日本循環器学会などは2月1日、一般の人にAEDの使い方を体感してもらうことを目的に、パソコンやスマートフォンで救命の緊迫感を体感できるサスペンスドラマゲーム「心止村湯けむり事件簿」をリリースした。ゲームを進めていくことで、AEDの適切な使い方や心臓マッサージの正しい方法などが学べるという。

命を左右する問題を解け!

 健康そうな人が突然、心臓の異常によって亡くなる―こうした心臓突然死の大半が、心室細動が原因とされている。心室細動は不整脈の一種で、血液を全身に送り出す心室が痙攣(けいれん)を起こした状態。血液が送り出せなくなるため、1分たつごとに生存率が7~10%下がってしまう。

 そんな心室細動を止められるのがAEDだ。電極付きパッドから心臓の状態を判断し、強い電流を一瞬流して心臓にショックを与える「電気的除細動」で正常に戻す。これらを全て自動的に行ってくれる。1分を争う状況でそばにいる人たちがすぐにAEDを操作すれば、それだけ助かる確率が高くなる。

 同学会AED検討委員会と「減らせ突然死プロジェクト実行委員会」は、救えるはずの命を救うためには、AEDを使って迅速かつ的確に使える市民を増やすことが重要と考え、今回の「心止村湯けむり事件簿」を制作した。

 ゲームは、探偵部部長の高校生エイドが、幼なじみの渡瀬ココロとともに訪れたある老舗旅館で、男性が突然倒れるシーンから始まる。倒れた男性の命を左右する問題を解いていくと、自然とAEDや心臓マッサージの方法が身につくという。

(あなたの健康百科編集部)

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