2016年02月18日 06:00 公開

「お酒のお供にトマトやマンゴー」で酔いにくく

アサヒグループ研究

 アサヒグループのイノベーション研究所は、酒を飲む際にトマトやマンゴーなど特定の野菜や果物を食べると、アルコールの吸収が穏やかになり、酔いが回りにくくなる可能性があるとの研究結果を発表した。トマトやマンゴーなどに含まれる水に溶けにくい(水不溶性)食物繊維にはアルコールをキープする性質があり、胃の中にアルコールを長くとどめて小腸から吸収されるスピードを抑えることで血液中のアルコール濃度を低下させるという。この結果は、1月22~23日に都内で開催された第35回アルコール医学生物学研究会学術集会でも報告された。

キサンタンガムやジェランガムなどの増粘多糖類にも同じ効果

 研究ではまず、ネズミ(ラット)にアルコールを投与して酔っ払った状態にさせ、餌を与えても動きが鈍くなったことを確認。次に、60種類以上の素材や成分(タンパク質や炭水化物、野菜・果物類、食品機能性素材など)から、酩酊(めいてい)状態を抑えるものを探したところ、特にトマトに強い作用があったという。

 そこで、トマトのどの成分に効果があるのかを調べるため、トマトジュースを水に溶けやすい水溶性成分と溶けにくい不溶性成分に分けてラットに与え、その30分後にアルコールを与えたところ、不溶性成分を与えたラットでは血液中のアルコール濃度が低く、また与えたアルコールの約52%が胃に残っていた。一方、水溶性成分を与えたラットでは、血液中のアルコール濃度と胃に残っている量が水が与えられたラットと同じ程度だった。

 さらに、アルコールにさまざまな野菜・果物の不溶性成分を加えて混ぜた後にろ過したところ、トマトやマンゴーの不溶性成分を混ぜたアルコールはろ過液の落ちるスピードが遅く、アルコールをキープする効果が強いことが分かった。 なお、こうした効果は増粘多糖類の一つであるキサンタンガムやジェランガムにも認められたという。

 同社は「飲酒時に繊維質の多い野菜・果物を摂取するとアルコールの吸収が穏やかになり、血中のアルコール濃度が急激に上昇するのを抑えることで体への負担が和らぐ可能性がある」としている。

(あなたの健康百科編集部)

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