2016年02月19日 15:30 公開

九州から福島まで、花粉飛散シーズン到来!

NPO花粉情報協会の全国データを一挙公開

 2月14日、関東地方で春一番が吹いた。これと時をほぼ同じくして、南は九州から北は東北まで全国各地でスギ花粉の飛散シーズンが始まった。2月18日までの地域ごとの飛散状況について、毎年、厳密な方法で花粉を観測しているNPO花粉情報協会がまとめたデータを紹介する。同協会事務局長の佐橋紀男氏(東邦大学理学部訪問教授)が教える、個人でも飛散開始日を予測できるヒントとは?

正確性の高い「ダーラム式」で観測

 今回、佐橋氏に2月18日までのスギ花粉の飛散状況について聞いたところ、南は九州から北は福島県いわき市までスギ花粉の飛散開始情報が続々と寄せられているという。なお、九州と関東ではほぼ全域にわたって飛散開始が確認されており、今後2月下旬から3月にかけて飛散ピークを迎える可能性が高いという。2月18日までに寄せられた情報を基にした都道府県別の飛散開始日は下図の通り。

◇都道府県ごとの観測された地域と飛散開始日

福島県/いわき市 2月13日、栃木県/壬生町 2月14日、群馬県/高崎市2月13日、埼玉県/坂戸市2月9日、千葉県/船橋市 2月14日、富里市 2月13日、鴨川市 2月1日、東京都/千代田区 2月13日、品川区 2月14日、八王子市 2月13日、神奈川県/厚木市 1月18日、山梨県/甲府市2月14日、静岡県/静岡市 2月14日、三重県/津市 2月14日、石川県/小松市 2月12日、和歌山県/田辺市 2月14日、岡山県/岡山市 2月13日、山口県/山口市 2月13日、香川県/高松市 2月8日、愛媛県/松山市 2月11日、今治市2月14日、福岡県/福岡市 2月12日、佐賀県/佐賀市 2月12日、長崎県/長崎市 2月12日、熊本県/八代市 2月12日、大分県/由布市2月12日、宮崎県/宮崎市 2月13日

 なお、同協会では花粉の観測に、人手はかかるが正確性が高いとされるダーラム式測定法を採用。これは、スライドガラスに付着した花粉を目視で計測するというものだ。この方法によって、1月1日以降に計測視野内に1個でも花粉が観測された最初の日が「初観測日」、1平方センチ当たりの花粉の数が1個以上の日が2日連続した場合に1日目が「飛散開始日」と見なされる。

 同協会のデータに基づくと、今年のスギ花粉の初観測日は関東や東海、北陸、四国では1月上旬に記録されている地域が多い。東北でも2月16日時点で飛散開始情報が寄せられているのは福島県のみだが、初観測に関しては岩手県や山形県でも確認されている。

いち早く飛散開始が確認されたのは神奈川県厚木市と千葉県鴨川市

 一方、各地の飛散開始の時期に関しては、早い段階で神奈川県厚木市(1月18日)や千葉県鴨川市(2月1日)から情報が寄せられていたが、2月13~14日の春一番とともに飛散開始エリアが一気に拡大した。

 佐橋氏によると、今年の飛散開始のタイミングはほぼ例年通りだという。今後、飛散開始エリアは広がっていくが、「飛散開始が確認されてから数週間以内には飛散ピークとなる可能性がある。雨や雪の影響がなく、晴天かつ風の強い日は飛散量が多くなるので花粉対策を講じてほしい」と呼びかけている。

佐橋紀男氏がアドバイス

毎日の最高気温をチェックしてシーズンに備える!

 飛散開始に関しては、1月1日以降から毎日の最高気温を積算していくことで、おおよその見通しが立つ可能性がある。関東以西では、1月1日からの最高気温の積算値が350~450度になると飛散が開始するという。佐橋氏は「自分が住む地域の気温データをチェックして、最高気温を足していくことで、花粉の飛散開始日を予測して備えておくことも可能」とアドバイスしている。

(あなたの健康百科編集部)

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