2016年03月08日 06:00 公開

「閉経後も排卵することある」? 女性の正答率4人に1人

バイエル薬品調べ

 「閉経後にも排卵することがある」 「出産すると体質が変わり、生理痛が治る」「生理中は浴槽につかるのは良くない」「生理がある間、妊娠力は維持できる」―これらが"Yes"か"No"か、あなたは分かるだろうか。3月8日は「国際女性デー」だが、バイエル薬品が実施した調査からは、月経(生理)など自身の体に関する基本的な知識がある女性は半数に満たないことが分かった。中でも、「閉経後にも排卵することがある」が正しいか否かについては、正解は4人中1人にとどまった。調査ではこの他、婦人科の病気にかかったことのある女性のうち、症状を自覚してから1年以内に受診した人は3割以下にとどまっており、同社は「調査から、女性特有の健康問題の正しい理解や適切な対処が不十分である実態が浮かび上がった」としている。

特に若い女性の理解が不十分

 調査は、15~59歳の女性516人を対象に、婦人科の病気などに関する認知度や実態を調べるため、2015年12月2~4日にインターネットで行われた。まず、女性特有の健康に関する一般的な知識がどの程度あるのかを調べるため、「カンジダなどの膣(ちつ)炎は生理が来ると治る」「生理中は浴槽につかるのは良くない」「生理がある間、妊娠力は維持できる」「出産すると体質が変わり、生理痛が治る」「閉経後にも排卵することがある」などの記述について、「正しい」「誤っている」「分からない」のいずれかで回答してもらった。

 その結果、これらの記述は全て「誤っている」にもかかわらず、正答率(「誤っている」と回答した割合)は2~6割程度だった。このうち最も正答率が低かったのは「閉経後にも排卵することがある」で23.6%(下図)。次いで「出産すると体質が変わり、生理痛が治る」(38.4%)、「生理がある間、妊娠力は維持できる」(45.7%)が続いた。正答率が最も高かったのは「カンジダなどの膣炎は生理が来ると治る」で、57.9%が「誤っている」と正しく回答した。

 年齢層ごとに見ると、全ての設問で10歳代の若い女性における正答率が最も低く、全体的には正答率が最も高かった「カンジダなどの膣炎は生理が来ると治る」を含め正答率は30%前後にとどまった(下図)。

 

「子宮内膜症」知る女性は13%止まり

 調査ではまた、月経困難症、子宮内膜症、過多月経、子宮筋腫などの婦人科病について、それぞれの特徴を3つずつ挙げ、それらを知っているかどうか聞いた。その結果、月経困難症については「月経困難症の症状が重くなると学校や仕事を休むなどの日常生活に影響が出る」「生理痛は月経困難症の症状である」「月経困難症を放置すると子宮内膜症になる可能性がある」の3つの特徴を全て知っていた女性の割合は、16.7%のみだった(下図)。日常生活に支障を来すようなひどい生理痛は月経困難症の代表的な症状で、頻繁に生理痛を経験する女性では将来、子宮内膜症を発症する危険性が2.6倍に高まるとされている。しかし、今回の調査では、こうした知識がある女性はわずかであることが示された。

 子宮内膜症については、「進行すると不妊症や卵巣がんになる可能性がある」「本来、子宮内にあるはずの子宮内膜という組織が子宮以外で増殖する病気である」「子宮内膜症は治る病気ではなく生理が終わるまで付き合っていく病気である」の3つの特徴を全て知ってた女性の割合は13.4%で、調査した病気の中で最も低かった(下図)。

月経困難症で9割が日常生活に支障

 さらに、これらの婦人科病にかかった経験がある154人の女性に医療機関を受診した時期を聞いたところ、症状を自覚してから1年以内の受診率は30%以下と低く、適切に対処できていない女性が多いことが分かった。婦人科病による日常生活への支障度を聞いたところ、過多月経で95.0%、月経困難症では90.6%が「とても影響があった」もしくは「やや影響があった」と回答。婦人科病は女性のQOL (生活の質)を大幅に低下させることも明らかとなった(下図)。

 今年4月から女性の活躍推進法が施行され、これまで以上に社会での活躍が期待されている日本の女性たち。しかし、月経に関連したトラブルや婦人科病が原因で仕事のパフォーマンスが落ちたり、休職を余儀なくさせられたりする可能性もある。今からこうした女性特有の健康問題について正しく理解し、適切に対処しておくことは、キャリアプランや人生設計でも重要と言えるだろう。

(あなたの健康百科編集部)

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