2016年03月17日 19:30 公開

蛭子能収さんが認知症の危機から脱出、その方法とは

3月14日放送TBS系「私の何がイケないの?」より

 周囲の空気を読まない天然ボケ発言がお茶の間の笑いを呼び、バラエティー番組で大人気の漫画家・蛭子能収さんだが、実は過去に認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)と診断されていた。それから1年半、3月14日放送のTBS系バラエティー番組「私の何がイケないの?」にはMCIをほぼ克服した蛭子さんが登場。どうやって認知症の危機から脱したのだろうか。

五感刺激する運動「シナプソロジー」

 1年半前、蛭子さんは前日の食事内容や行動を思い出せないばかりか、わずか1週間前に孫へ送ったプレゼントのことを、1年前の出来事だと勘違いしていたという。そこで、メモリークリニックお茶の水(東京都文京区)で検査を受けたところ、朝田隆院長からMCIと宣告され、脳検査でも血流の悪い箇所が4つも見つかり、認知症になる可能性が高いと言われてしまった。

 一念発起した蛭子さんは、朝田院長が勧める脳機能の回復法「シナプソロジー」に挑戦することに。これは、五感に刺激を与えながら体の各部位で異なる運動を行うエクササイズで、蛭子さんの場合、片手でお手玉を上に投げてキャッチする行為を繰り返しながら、もう一方の手に持ったスカーフ(ハンカチでも可)で○や△、8の字を描くというもの。1回20分、週2回行うことで脳機能が改善されるという。

 1年半後、この運動を続けた蛭子さんは、前日の行動を聞かれても即答できるまでに回復。今度は前田病院(東京都東久留米)でMCI検査を受けたところ、背中に書かれた文字を当てる「スマヌ法テスト」や、時計の文字盤を描く「時計描写テスト」、医師が話した文章を記憶する「ウエクスラー記憶検査」の3つで良い結果を出すことができたという。

 回復度は、同院の前田達浩副院長から「MCIの症状が格段に改善している」とお墨付きを与えられるほど。いつもの天然ボケを封印し、1年半にわたって続けた地道な努力が報われた蛭子さんは、今後もトレーニングを続けると誓っていた。

 番組ではこのほか、前立腺がんを克服した野球解説者の角盈男さんや、特殊な手術で若年性白内障の恐怖を乗り越えたタレントの大桃美代子さんのエピソードが紹介された。

(萩原忠久)

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