2016年04月08日 20:30 公開

下痢じゃないのに便漏れ...子供の便秘に注意

4月6日放送NHK「あさイチ」より

 下痢じゃないのに、むしろ便秘なのに、下着に便が漏れてしまう―。そんなトラブルが、子供たちの間で増えているという。時と場合を選ばないだけに、当事者たちの悩みは深刻だ。4月6日放送のNHK情報番組「あさイチ」では、この悩みについて紹介された。原因はいったい...?

直腸にたまる子供の便秘

 「便が漏れる」といえば、下痢でトイレに間に合わないのが一般的。ところが、下痢はしていないのに下着が便で汚れてしまう。自分ではコントロールできない不思議な便漏れが、特に子供たちの間で増えているという。

 子供の排便専門外来を設けているさいたま市立病院小児外科の中野美和子部長によると、こうした子供の多くは、お尻の穴に最も近い直腸に便が大量にたまっているという。大人の便秘は腸が不活発なため腸全体に便がたまるが、子供の場合、便が大腸から直腸に移動するところまでは動くためだ。

 パンパンに膨れた直腸は便意を感じることができず、ますます便秘になる。やがて、直腸からあふれた便が、漏れ出ててしまうのだ。

トイレトラウマをなくそう!

 膨れて形が変わってしまった子供の直腸は、便を取り除いてもすぐに元の形には戻らない。食物繊維を多く取るなど、便秘をしないように日頃の生活を整え、便意を感じる直腸へと徐々に回復させていくのが便漏れの治療なのだとか。場合によっては、浣腸(かんちょう)を使ってもよいという。

 子供が頑固な便秘になるきっかけは、トイレトレーニングの失敗で叱られたり、小学校・幼稚園・保育所などのトイレになじめず、排便を我慢したりすることと考えられている。番組に出演した東京山手メディカルセンター(新宿区)大腸・肛門科の山名哲郎部長は、「排泄(はいせつ)やトイレに恐怖心・抵抗感があると、安心して排便できず、慢性的な便秘になることが多い」と解説した。

 埼玉県の深谷市立常盤小学校では、「祝便体操」という腸を動かす運動や、朝食に野菜を取ることなどの保健教育で、子供たちが朝食後に自然に排便できるような体作りを目指している。

 子供は小学生になると一人でトイレに行くため、親にとっては下痢や便秘などの不調に気づいてあげることが難しくなりがち。排泄を前向きに捉える工夫で、子供たちを便秘や便漏れから守りたいものだ。

(米原まゆみ)

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