2016年04月15日 16:00 公開

JOYさん"誤診"で闘病100日...結核に注意

4月12日放送NHK「あさイチ」より

 かつては「死の病」と恐れられたものの、もはや過去の病気と思われている結核。ところが今も、結核にかかる危険はゼロではない。現に年間2,000人以上がこの病で亡くなっている。4月12日放送のNHKバラエティー番組「あさイチ」では、結核にかかった経験のあるタレントでモデルのJOYさんが出演。医療機関を受診したものの、風邪と診断されて結核の症状が悪化したことなどを明かした。

始まりは長引く咳

 JOYさんが結核に倒れたのは5年前。ゴホゴホとつらい咳(せき)が長引き、複数の医療機関を訪ねたがいずれも風邪と診断された。やがて高熱、震え、悪寒、頭痛などインフルエンザのような症状が出始め、とうとう大量の血を吐くというショッキングな事態となって、ようやく結核という診断が下ったという。

 結核の発症から治療が始まるまで、約8カ月が過ぎていた。症状はかなり進んでおり、100日間の入院を余儀なくされた。「死の恐怖も味わいました」とJOYさんは振り返る。

咳が2週間以上続いたら検査受けて

 結核は古くから、多くの人の命を奪ってきた。高杉晋作や沖田総司、俳人の正岡子規、作曲家の滝廉太郎、作家の樋口一葉、歌人の石川啄木らが有名だ。これらの人々が活躍した明治から大正にかけて、肺・気管支炎や胃腸炎とともに日本人の三大死因、昭和に入った1940~50年には死因1位だった。1944年まで有効な薬がなかったことから、現代のがん以上に恐ろしい存在だったのかもしれない。

 現在は、昔に比べて確かに結核患者は減っている。そのため、実際に結核患者を診たことがない医師も多くなり、診断が遅れるケースも多いのだそう。JOYさんやお笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさんもその一例だろう。

 また、減ったとはいえ、学校などでの集団感染が報告されているほか、年間2,000人以上の命を奪っているのだ。番組に出演した結核予防会研究所(東京都清瀬市)の石川信克所長は「2週間以上咳が続くようなら、結核の検査を」と呼びかけた。

入院しなくてもよいケースも

 検査内容は、胸部X(エックス)線検査や喀痰(かくたん)検査など。咳やくしゃみなどで体から結核菌を出す排菌性の病状の場合は入院治療となるが、そうでない場合は通院でも治療できるという。

 結核は、抗結核薬をきちんと服用すれば治る病気。長引く咳のほか、微熱やだるさ、体重減少、息切れ、血の混じった痰(たん)など、思い当たるフシがあれば、早めに検査を受けた方がよいかもしれない。

(米原まゆみ)

関連リンク(外部サイト)