2016年04月28日 17:30 公開

中南米だけではない!ジカ熱で妊婦の渡航NGの地域

日本産婦人科学会が注意呼びかけ

 「お腹の子供が生まれたら忙しくなるだろうから、今のうちに...」と海外旅行を計画している妊婦や妊活中の女性は多いのではないだろうか。しかし、場合によっては旅行先を変更した方が良いかもしれない。中南米を中心に感染が広がっているジカウイルス感染症(ジカ熱)に妊婦が感染すると、「小頭症」と呼ばれる病気の子供が生まれる可能性が指摘されているからだ。既に厚生労働省からは妊婦にジカ熱の流行地への渡航を控えるよう、注意が呼びかけられているが(関連記事)、4月27日には日本産婦人科学会も妊娠中および妊娠を計画中の女性に向けた注意事項を公式サイトで発表した。なお、厚生労働省の公式サイトによると、ジカ熱の流行地とされている地域は中南米だけでなく、日本人に人気の旅行先であるタイやフィジー、ニューカレドニアなども含まれる。同学会では「中南米以外にも流行地域と認定されている国があるため注意してほしい」と呼びかけている。

男性は妊婦との性行為を控えるかコンドームの使用を

 同学会は27日、「妊婦のジカウイルス感染症(ジカ熱感染)と小頭症の発生のおそれについて」と題した20日付の文書を同学会の公式サイトに掲載。文書では、厚生労働省が妊婦や妊娠の可能性のある女性に対し、「妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されている」ことを根拠に、可能な限り流行地への渡航を控えるよう呼びかけていると紹介。さらに、「現在、中南米以外にも東南アジアの一部の国が感染地域と認定されているため注意してほしい」としている。

 なお、4月19日時点で厚生労働省がジカ熱の流行地域として挙げている中南米やカリブ海地域を除いた地域は、オセアニア太平洋諸島が米領サモア、フィジー、ニューカレドニア、サモア、トンガ、アフリカがカーボベルデ、アジア地域がタイなど。流行地域の情報は随時更新されているため、最新情報は同省の公式サイトで確認する必要がある。

 また、同学会は、必要に迫られ流行地域に渡航する場合には、蚊に刺されないよう対策をとるとともに、3~12日の潜伏期を経た後に軽度の発熱や頭痛、関節、筋肉痛、斑丘疹などの症状が現れた場合には、すみやかに専門の医療機関を受診することを推奨。さらに、最近の情報でジカウイルスに感染した男性では精液や尿などにもウイルスが存在し、性行為によって男性から女性に感染した例も報告されているとして、「流行地域から帰国した男性は症状の有無にかかわらず、最低4週間、パートナーが妊婦の場合には妊娠期間中、性行為の際にコンドームを正しく確実に使用するか、性行為を控える」ことが推奨されている。

(あなたの健康百科編集部)

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