NY最新健康事情
2016年05月30日 06:00 公開

NYで再注目のビーツ

 ここニューヨーク(NY)で今、優れた栄養素を含む野菜として、根菜のビーツ(テーブルビート)があらためて注目されています。ロシア料理(ウクライナ料理)のボルシチに欠かせない食材で、和名は「火焔菜(かえんさい)」。その名の通り、根部は中まで真っ赤です。その根部はタンパク質が15%を占めているので、ベジタリアンのスポーツ選手らにとって絶好のタンパク源。筋肉を作ったり、疲労回復を早めたりするため、積極的に食事に取り込んでいるようです。

食べるなら運動の1時間以上前

 国際スポーツ栄養学会(ISSN)では、「自転車競技や、4~30分の走る競技に適している。500ミリリットルのジュースか、200グラムの調理ビーツを、競技前1週間毎日、もしくは、競技前1~2.5時間前に取ると良い」と推奨しています。

 また、オーストラリア国立スポーツ研究所(AIS)では最近、ビーツを「スポーツに安全で効果的な食物」のカテゴリーでBから最高のAにランクアップさせています。

 少し強度の高い運動の1時間以上前に食べると良いとのこと。午後のブレイクにビーツを食べ、仕事の後にジョギング、というのが良さそうです。運動後ならば、30分以内にビーツのスムージーを飲むのがオススメ。

 さらに、脳の健康にも良い食材といわれています。100グラム中325ミリグラム含まれるカリウムは、脳および神経の情報伝達に重要だからです。他にもカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄が豊富。また、葉の部分にはビタミンKが多く含まれますので、ダイエットや健康を維持したい方にも良いでしょう。

 色々な文献を読んでいると、ホールフーズ(食材を丸ごと食べる考え方)として、ビーツに含まれる微量の構成要素の素晴らしさが次々に発表されています。葉付きの新鮮なビーツを購入して、ぜひ丸ごと食べてください。

スタントン治子(すたんとん・はるこ)

 1967年、神戸市生まれ。1983年からインストラクター、トレーナーの仕事を開始。体が弱かった幼少期、股関節に障害を負った10代の経験から、体の構造、健康について学ぶ。1994年、東京にてパーソナルトレーニングサービス開始。女優・大竹しのぶさんや、ヴァージン・アトランティック航空元日本支社長(現香港エリアマネジャー)のポール・サンズ、チエコ夫妻ら多くの著名人・財界人にトレーニングを提供。2014年、結婚を期にニューヨークへ移住し、同地でもパーソナルトレーナーとして活動を開始した。「STANTON'S」代表、健康運動指導士、インド中央政府認定ヨガインストラクター。