2016年06月06日 06:00 公開

女性の8割「夫の口臭が気になる」―歯科医師会調べ

 全国の男女1万人を対象に日本歯科医師会が実施した口臭に関する意識調査から、男性に比べて女性の方が口臭を気にする人が多く、最も気になるのは「夫の口臭」と回答した女性の割合は8割を超えることが分かった。これに対し、妻の口臭が気になると回答した男性は6割に満たなかった。さらに調査からは、男性は年齢を重ねるにつれて妻の口臭が気にならなくなるが、女性は何歳になっても夫の口臭を気にしているという実態も浮かび上がった。長年連れ添うと、つい気が緩んでしまいがちだが、いくつになっても適切にお口をケアすることは、自身の健康だけでなく、良好な夫婦関係の維持にもつながるかもしれない。

「口臭が原因で恋人にフラれた」という人も

 この調査結果は、日本歯科医師会が全国の10~70歳代の男女1万人を対象に実施した歯科医療に関する意識調査の結果の一部として6月2日に発表されたもの。それによると、回答者の8割に自分の口臭が気になった経験があり、男性に比べて女性の方が口臭を気にする人の割合が高かったという。また、年代別では自分の口臭を心配している割合が最も高かったのが30代の女性で、9割に上った。男性は10代では8割が口臭を心配していたが、年齢が上がるにつれて気にする人の割合が低下する傾向があった。

 一方、他人の口臭については、「配偶者の口臭が気になった経験がある」と回答した人の割合が、男性の59%に対して女性では84%に上った。一方、夫や妻ではなく恋人の口臭が気になった経験があるとした人の割合は男性40%、女性58%で、配偶者よりもかなり低かった。この結果について、発表資料には「『恋は盲目』と言われる通り、恋に落ちると理性や常識を失い判断力が鈍るが、嗅覚をも鈍らせてしまうようだ」との考察が記されている。ところが、「口臭が原因のトラブル」として挙げられた具体的なエピソードの中には、「ずっと好きだった恋人に口臭が原因でフラれた」(男性、27歳、会社員)、「キスした時に臭いが気になると言われてキスするのが怖くなった」(女性、39歳、専業主婦)、「キスを拒まれた」(女性、25歳、専業主婦)といった心が痛む経験の持ち主も。恋人同士だからといって口臭が見逃してもらえるとは限らないようだ。

 このように、自分や他人の口臭が気になる人は多いのにもかかわらず、口臭の原因や対処法について正しく理解している人はごく一部のようだ。調査では、「口臭の原因のほとんどが歯周病や虫歯、入れ歯の汚れなどである」という点については7割近くが認知していたが、「糖尿病や腎臓病、胃炎、腫瘍などが口臭の原因になることがある」ことを知っている人は3割と低かった。また、歯周病や虫歯が原因で口が臭う可能性があることは多くの人が理解しているにもかかわらず、口臭が気になるときに歯科を受診している人は1割にも届かず、多くの人が「歯を磨く」(66%)、「ガムやタブレットをかむ」(52%)といった一時的な対処法をとっているに過ぎないことも分かったという。

(あなたの健康百科編集部)

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