2016年07月05日 20:45 公開

認知症の始まりは嗅覚! ローズマリーの香りに予防効果

7月2日放送TBS「ジョブチューン」より

 認知症は物忘れから始まる...そう思っている人も多いのではないだろうか。しかし、認知症の初期症状は嗅覚に現れ、まずはニオイが分からなくなるといわれている。逆に、嗅覚を刺激すれば認知症予防になるのだろうか―。7月2日放送のTBS系健康バラエティー番組「ジョブチューン」では、アロマセラピー、特にローズマリーの香りをかぐことが認知症予防に効果があることが、認知症専門医によって紹介された。

夜はラベンダーの香りが◎

 認知症の初期症状として、物忘れよりも先に嗅覚障害が現れるといわれている。番組に登場した認知症専門医、鳥取大学医学部の浦上克哉教授(保健学)によると、一番最初に嫌なニオイから分かりにくくなるという。例えば、料理中に焦げ臭いニオイに気付かず鍋を焦がしてしまったり、冷蔵庫に腐ったものを入れたまま気付かなかったりすることもあるそうだ。

 では、それを逆手に取り、嗅覚を刺激することで認知症の予防につながるのか。浦上教授は、認知症について「脳の神経細胞に障害が起き、記憶を司る海馬の働きが阻害されることで起こる」と説明した上で、「海馬はニオイを感知する神経と密接に連携しているため、嗅覚を刺激することで海馬が活性化されて認知症が予防できる」と解説。嗅覚を刺激するにはアロマセラピーが最適で、中でも、ローズマリーの香りをかぐと認知症が改善するだけでなく、予防もできることが分ったという。

 浦上教授がさまざまな香りを試してみた結果、ローズマリーの中でも「ローズマリーカンファー」というアロマが認知症の予防・改善に最もつながることを発見。さらに、昼と夜で別の香りをかぐことで予防効果がより高まるそうで、昼はローズマリーカンファー、夜はラベンダー、特に「真正ラベンダー」の香りをかぐとよいとした。

 こうした香りをかぐ際には、ティッシュペーパーや脱脂綿にアロマオイルを数滴垂らしてそばに置くだけでもよし、ディフューザーと呼ばれる芳香器を使ってもよい。2時間程度かぐと効果的だそうだが、外出の機会が多い人は、アロマペンダントといって、香りを垂らしたペンダントを身に着けておくと便利だ。

 ただし、ローズマリー・カンファーの香りは、てんかん患者や血圧の高い人、乳幼児、妊婦、アレルギー体質の人らは使用を控えた方がよいとされているので、使う際にはご注意を。

「逆の手運動」や羊肉でも予防可能

 このほか浦上教授は、日常的にできる認知症予防法として「逆の手運動」を推奨。日常生活で行う簡単な動作を逆の手でやるというもので、例えば、右手が利き手の人は左手で歯磨きをしたり、携帯電話やスマートフォンの操作、あるいは財布から小銭を取り出す動作を逆の手でしたりするだけで、普段使わない脳の神経を使うために認知症の予防にもなるという。

 また、認知症予防に効果的な食材として青魚はよく知られているが、浦上教授は「羊肉」も効果があると紹介。羊肉には認知症予防に効果的な成分のカルニチンが牛肉の約3倍、豚肉の約9倍も含まれているという。50歳を過ぎると体内のカルニチン量が減り始めるため、中高年になったら食べるといいとアドバイスした。

(萩原忠久)

関連トピックス

関連リンク(外部サイト)