2016年07月08日 20:30 公開

ガッテン流「安心できる糖質制限」とは?

7月6日放送NHK「ガッテン」より

 「みるみる体重が落ちる」と評判の一方、「体調を崩した」「意欲が湧かなくなった」などの声もある糖質制限ダイエット。7月6日放送のNHKバラエティー番組「ガッテン」では、糖質制限ダイエットの落とし穴などを徹底追求。安心できる糖質制限のコツが紹介された。

糖質減らすと体重が落ちる仕組み

 糖質とは、炭水化物から食物繊維を引いたもの。体のエネルギーになる一方、使う分以上を取ると体に蓄えられて太ってしまう。パン、ご飯、ラーメン、日本酒...おいしいものはみんな糖質がたっぷりで、これらをばっさり断てば自然と体重が落ちていく―糖質制限ダイエットは、そう単純に考えられがちだ。

 番組では、糖質制限と体重減少には、私たちの細胞内のミトコンドリアが大きく関わっていることを紹介。私たちの体は糖質と脂質が二大エネルギー源で、燃やそうとする糖質が不足すると、ミトコンドリアの働きで体内に貯えられていた脂肪、いわゆるぜい肉がエネルギー源として使われるため、体重は落ちていく。「1年で10キロも体重が減った」などという成功者は、体脂肪を上手に燃やしたというわけだ。

糖質制限で筋力低下、頭ぼんやり!?

 しかし、番組が調査したところ、徹底的に糖質を断ったことで「体が鉛のように重くなった」「集中力が落ちた」「ふらふらになった」など、深刻な体調悪化を訴えるケースもあることが分かった。

 日本人の平均摂取カロリーは約2,000キロカロリー。その約60%は糖質によるものだ。「あなたの健康百科」でもおなじみの、北里大学北里研究所病院(東京都港区)糖尿病センターの山田悟センター長は「糖質を極端に断ちエネルギー総量の不足が続くと、体は筋肉を消費して衰えていく」のだとか。

 番組では、ほとんど糖質を取らない生活を続けた視聴者を紹介。「階段を上るのもつらくなり、集中力が低下。脳が働いてない感じになった」そうで、血液検査によると、実際に筋肉量の数値が低下していたという。

 また、脳には関門があり、脂肪を分解したエネルギーは通過することができない。そのため、極端な糖質不足が続くと脳は活動量が下がり、「ぼんやりする、集中力が落ちる」などの症状が現れるという。

ご飯を減らしたらおかずは増やす!

 山田センター長が推奨する糖質制限ダイエットは、「糖質は3分の1から2分の1に減らし、肉、魚、大豆製品、野菜などのおかずはおなかがいっぱいになるまで食べる」というもの。栄養不足に陥ることなく余分な脂肪が燃焼し、無理なく減量できるという。

 また、ご飯などの糖質は空腹感を感じやすく、食後もすぐに食べたくなってしまう。ところが肉や魚は満腹中枢を刺激する物質が多く出やすく、食べ過ぎ習慣を改善する効果もあるという。番組公式ウェブページでは、おすすめの糖質制限ダイエットのメニュー例が掲載されている。

 「ご飯茶わんは小さく、おかずの皿数は増やして」と山田センター長。成功する糖質制限ダイエットの極意は、食べる楽しみが増える"楽しいダイエット"だったのだ。

 次回の7月13日放送では、若さと健康のカギとされる毛細血管に注目。和田アキ子さん、笑福亭笑瓶さん、大島麻衣さんをゲストに、老いと病気を予防する「血管ケア」などを紹介するという。

(米原まゆみ)

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