"鍼並み"アルミホイル指輪の効果は本物か!?

2016年07月22日 19:00 公開

"鍼並み"アルミホイル指輪の効果は本物か!?

巨漢ライターが挑戦

 頭痛や体の凝りなど、さまざまな症状を改善するといわれている鍼(はり)治療。そんな鍼治療と同等の効果を手軽に得ることができると話題になっているのが、アルミホイル指輪である。材料の調達も制作も簡単だが、果たして本当に鍼治療と同等の効果があるのか。業界屈指の巨漢ライターが挑戦した。

健康情報誌編集長の紹介で話題に

 これまでさまざまな健康法が話題になってきたが、残っているのはほんの一部。多くが消えて行っている。そんな中で新たな健康法として注目されているのが、アルミホイル指輪だ。

 これは、2014年に週刊誌の記事(「週刊ポスト」4月4・11日号)で、雑誌「健康」(主婦の友インフォス情報社)の山浦恵子編集長が、施術歴30年を誇るベテラン鍼灸師の福辻鋭記氏が提唱するこのアルミホイル指輪健康法について紹介したのがきっかけらしい。

 記事内の記述によると、鍼が病気や症状の改善に寄与するプロセスの一つに、金属のイオン化傾向(電子を放出しプラスイオンになろうとする性質)を利用し、人体に流れる生体電気の乱れを改善するというものがあり、アルミホイルを指先に巻くことでこれと同様の効果を得られるのだというという。

 繊細な技術が要求されるであろう鍼治療。それと同じ効果が、本当にそんな簡単に手に入るのだろうか。

症状ごとに付ける指が異なる

 アルミホイル指輪の作り方は、前出の記事によると、7センチ角程度に切ったアルミホイルを7~8ミリ程度の幅に折りたたむだけ。それを気になる症状に対応する指に巻くことで効果が得られるという。

 記事には詳しく対応するツボの記述がなかったため、ウェブ上にあったまとめページ(http://matome.naver.jp/odai/2140964598459029001)を見たところ、下記のようになっていた。

頭痛...左手の薬指の付け根
生理痛...右足の小指の爪の付け根
肩凝り...左手の人さし指の第二関節
腰痛...女性は右足、男性は左足の人差し指の付け根
便秘...左手人差し指の付け根
冷え症...左手小指の爪の付け根

 筆者が困っている頭痛と肩凝り、腰痛に効くという3カ所を試してみることにした。

手軽にできる方法だが...

 同じウェブページに「同時に付けるのは2つまで」という表記があったため、最初の3日間は頭痛と腰痛に効果があるという左手の薬指の付け根、左足の人差し指の付け根を試すことに。筆者はたびたび片頭痛に悩まされており、また、肥満なため腰痛にもたびたび困らされていたので、これで効果があれば......とかなり期待した。

 ところが、3日間のうち一度だけなものの頭痛に襲われたし、腰痛に関しては改善するわけもない、といったレベルであった。鍼治療と同じく、続けてやることで効果が出てくるのかもしれないが、少なくとも3日間では全く実感できるレベルではなかった。

 余談だが、左手の薬指にこれを巻きながら外出するというのは、なかなかハードルが高い気がした。誰も気にしてはいないのだろうが...。

 続けて、肩凝りに効くという左手の人差し指の第二関節上にも指輪を巻いて3日間過ごしてみることに。こちらは何となくではあるものの、肩が軽くなったような気はしたが、「肩凝りに効く」と言われたからじゃないの? と指摘されたら、否定できないレベルだった。

 以上のように、筆者にとっては満足できる効果が得られなかったアルミホイル指輪だが、害がなく手軽なので、続けることは苦にならない。4日以上続ければ、もしかしたら効果が発揮されるのかもしれない。ただ、健康法にはある程度つらさがあり、「こんなに頑張っているんだから健康になれるに違いない!」という思い込みがほしいタイプの筆者とっては、手軽さがかえってアダになってしまったようだ。

(文・写真/阿左美賢治)