2016年08月02日 06:00 公開

抗生物質飲んだ回数多いと子供が肥満に?

英国人の子供2万人調査

 2歳になるまでに抗生物質を3回以上飲んだ経験のある子供は、4歳時点で肥満になりやすい可能性があることが、米コロラド大学医学部消化器病学のフランク・スコット氏らによる調査から分かった。同氏らが英国の子供約2万人の医療記録を調べたところ、2歳までに抗生物質を飲んだ回数が増えれば増えるほど、4歳になった時に肥満になるリスクが高まっていたという。この調査結果は医学誌「Gastroenterology」(2016;151:120-129)に掲載されている。

腸内フローラに影響か

 ニワトリなどの食用の家畜は、太らせるために抗生物質を混ぜたえさが与えられることが珍しくない。このことから、スコット氏らは人間も抗生物質を飲むと太るのではないかと考え、今回の調査を実施したという。

 同氏らは、英国の1,000万人以上の医療記録を網羅したデータベースから、1995年~2013年に生後3カ月以内だった子供2万1,714人のデータを集め、2歳までに抗生物質を飲んだ回数と、4歳時点の体重を調べた。その結果、抗生物質を飲んだ回数が多いほど肥満になりやすく、2歳になるまでに抗生物質を飲んだことがない子供に比べ、飲んだ回数が3~5回の子供では4歳時点での肥満リスクが約1.4倍に、6回以上の子供では約1.5倍になることが分かったという。

 なぜ抗生物質を飲むと肥満のリスクが高まるのか―。そのメカニズムについて、スコット氏ら「抗生物質を飲むことが、肥満に強く関係するとされている腸内細菌叢(腸内フローラ)に影響している可能性がある」と指摘。一方で、同氏らは「病気の治療で必要な場合には抗生物質をしっかり飲むべきであり、この調査結果は抗生物質の使用を否定するものではない」と強調している。

(あなたの健康百科編集部)

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